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【徹底解説】就活において英語はどこまで必要なのか?

グローバル化が叫ばれ、英語を使った業務が拡大していく中で、新卒の就活でも英語力を選考の一つの基準として見られるようになってきました。企業の中では英語が公用語として指定されるケースも出ている中で、「新卒レベルで英語はできたほうがよいのか?」、「選考で英語はどこまで見られているのか?」といった疑問を抱く候補者も少なくないです。今回はそんな就活における英語について解説します。

就活における英語とは?

就活における英語とは、TOEICの点数などの語学力そのものを指し、また英語圏における留学経験を指すことが多いです。就活生にとってはTOEICの点数はもちろんのこと、英語圏における留学経験をどれだけ面接で魅力的にアピールできるかが他の候補者との差別化に繋がってくると言えるでしょう。

道を歩く就活生

就活において英語は企業にどう評価されている?

就活における英語の定義が分かったところで、これらの英語力がどうやって企業に評価されているか見てみましょう。一番ポピュラーなTOEICを例にとって企業が英語をどう評価しているか紹介します。

企業においてはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングがバランスよく求められる

企業においては、英語力とは書く・読む・話すをバランスよく求められている傾向にあるようです。商談やビジネス上のコミュニケーションで英語を使うケースが多いため、どれか一つがずばぬけて長けていてもビジネスにおいては実践的ではないと考えている企業が多いようです。

【英語使用部署で求められる英語力】

英語力の統計グラフ

引用元:「上場企業における英語活用実態調査」報告書(一般財団法人国際コミュニケーションズ協会・2013年)

 上場企業の60%強がTOEICを参考にしている

具体的にどれほどの企業が採用時において、TOEICスコアをみているかというと、60%強の企業が参考にしているようです。点数としても、500点台後半を期待値としているようです。このレベルだと、企業としてはネイティブレベルまでの会話ができないまでも、日常会話に支障がない英語力を求めていると解釈できます。

【採用時にTOEICスコアを参考にするかどうか】

TOEICに関する調査グラフ

引用元:「上場企業における英語活用実態調査」報告書(一般財団法人国際コミュニケーションズ協会・2013年)

就活においてTOEICを選考基準にしている企業一覧

気になるTOEICを選考基準にしている企業ですが、実はあまり多くはありません。英語公用語を掲げている楽天やファーストリテイリングでは高い水準での英語力が求められているようですが、ビジネスの現場で英語が使われるケースの多い商社や外資系企業でも意外と少なく、あくまでも「参考レベル」にとどめられています。これからの伸びしろを見ていると考えればよいでしょう。

TOEICの点数 企業名
800点以上 楽天、大阪ガス、コナミ
750点以上 JTB、グラクソスミスライン、アマゾンWebサービス
730点以上 ユニリーバ・ジャパン、日産、武田薬品
700点以上 ファーストリテイリング、三菱電機
650点以上 オリックス、本田技研

(表は各社採用ホームページから筆者作成。募集要項は毎年変わるので、毎年最新情報を各社ホームページで参照願います。)

また、英語を学んでいる人で海外での活躍を目指している人もいるのではないでしょうか。詳しい就活については下記の記事にまとめているので参照ください。

グローバルに活躍する社会人を目指すための就活

就活塾の視点:就活では「英語」をどうやってアピールすべき?

TOEICや英語力を選考基準している企業は意外と少ないことは分かりましたが、それでも商社や外資系企業など実際に入社後に英語が必要な企業は多く、またグローバル化が叫ばれる今日、求められる能力であることには変わりありません。では就活生は具体的にどうやってアピールすべきでしょうか?単なる点数アピール・留学自慢に陥らないアピール方法を就活塾の視点で紹介します。

英語力そのものはアドバンテージにはならない

まず、英語力そのものと単なる留学経験はアドバンテージにならないです。というのも、毎年留学している学生は数十万人おりますし、TOEICの点数も帰国子女レベルなら満点を獲得する人も多いため、単なる点数自慢や留学しただけではアドバンテージにはならないです。筆記試験の点数の良し悪しでもありません。

企業としては、その過程でどんな努力をしたのか、留学でどんな経験をして何を学んだのかを聞きたいので、勘違いしてしまうと採用担当者から「この人は語学のことばかりで、もしかしたら通訳みたいなことしかできないんじゃないかな?」とネガティブ評価を受けてしまいかねません。

就活でのNGアピール例一覧

筆者が実際に面接の場や就活生からヒアリングした英語力アピールのNG例を紹介します。どの点がダメなのか見てみましょう。

<就活でのNGアピール例>
・私のTOEIC点数は800点で英語力には自信があります。
・私は欧米の名門大学である○○大学に1年留学していまして~
・私の強みはネイティブクラスの英語力です。

これらのアピールのダメなのは、単なる点数自慢、学校自慢に終始しており、その候補者の伝えたい考え方やどんな点で努力したのか全く伝わってこない点です。このようなケースの場合、採用担当者は「あ~また来たよ。語学留学自慢。この人達よりも留学生を採用した方がいいのではないか?」といったように捉えられてしまいます。

就活塾的まとめ:就活で英語を上手に活かすために

ここまで就活における英語力について解説してきましたが、イメージできましたか?
TOEICの点数を採用の際に参考にしている企業は多いですが、あくまでも英語力だけを選考の際には絶対の基準にしているわけではなく、どのようにして英語力を高めてきたか、または留学でどのような経験をしたかの課程を聞きたい企業の方が多いのが事実です。

つまり、あなたがどんな人間なのかを知りたいのです。なので重要なのは、単なる語学力アピールに終わらず、自分の考え方や努力した課程を伝えきることです。

また、就活において評価される自己PRにはいくつかポイントがあります。詳しく知りたい人は下記の記事も参照ください。

就活生必見!就活における自己PRの組み立て方【例文あり】

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就活塾NAVI編集部

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