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「就活の軸を教えてください」と企業にいわれたら?就活の軸の作り方とは…

会社員イメージ

「あなたの就活の軸は何ですか?」

そんなふうに面接で聞かれたことはありませんか?
突然の質問に「就活の軸って何?」「どうやって答えたらいいの?」なんて、戸惑ってしまう人も多いはず。
しかしながら就活の軸を考えることは、面接対策になるだけでなく、あなたのキャリアを考えるうえでも実はとても大切なことなのです。
ここでは就活の軸の基本的な考え方や答え方をご紹介します。

就活の軸っていったい何?

紙飛行機

就活の軸とは、「就活や仕事においてあなたが何を重視しているのか」を示すもの。
新卒の学生を募集している企業はじつにたくさんあります。
そのなかからあなたがどんな基準で企業を選ぶのか、その道しるべのような存在といえるでしょう。
就活の軸がしっかりしていると、就活をスムーズに進めやすいですし、面接でも役に立つことがあります。

とはいえ、「就活の軸」ってどんなものかよくわからないという人もいることでしょう。
代表的な例をいくつかご紹介します。

 就活の軸の具体例

・やりがいのある仕事がしたい
・〇〇のサービスに携わりたい
・海外で活躍したい
・自分が成長できる企業で働きたい
・社会貢献をしたい
・たくさんの人と仕事がしたい
・専門的な知識を生かしたい
・人の役に立ちたい

実際はもう少し詳しくつめる必要がありますが、代表的なものは以上のようなものが挙げられます。
なんとなく、イメージができてきましたか?
仕事に対してあなたがどんなことを大切にしたいか、それが軸となるのです。

 就活の軸を考えてみよう

考えるビジネスマン

先ほどいくつか具体例を挙げてきましたが、とはいえ「急に就活の軸といわれてもはっきりしない……」と思う方も多いはず。
誰もがはじめてのことですから、心配することはありません。
以下の3つのステップを参考に、1つ1つ、順番に考えていきましょう。

 1. 自分の理想ややりたいことを考えてみよう

働いたこともないのに「仕事を選ぶ基準」といわれてもなかなか難しいですよね。
そんなときは、あなたがやりたいことを考えるところからスタートしてみましょう。
どんな仕事をしてみたいか、どんなふうに働く自分でいたいか、自分の理想を思い描いてみてください。

面接で将来の自分をどう考えているか質問されることがあります。考え方や答え方を詳しく知りたい人は以下の記事も参照ください。

5年後10年後の自分が想像できますか?面接における鉄板質問の答え方を準備しておこう!

 2. 過去の自分から引き出してみよう

やりたいことが浮かばないのであれば、過去の自分から掘り起こしてみましょう
たとえばインターンシップやボランティアで経験してよかったなと思ったこと、旅先で感じたこと、アルバイトやサークル、授業で学んだことで心を動かされたことなど、日々の生活で感じたうれしかったことや感動したことなどを中心に考えるといいですね。

もちろん大学生活だけでなくそれ以前のことでも構いません。
中学の部活の先生にいわれたこと、高校の授業で印象的だったことなど、なんでもいいのです。
今までの人生を振り返って心が動いたことを思い出し、それがどんな仕事につながりそうかを考えてみましょう。

 3. 軸とエピソードを明確にしよう

やりたいことや心を動かされたことを考えられたら、次はどうしてそう思ったのか、そのきっかけや経験、理由を考えてみましょう。
そこからどんな仕事につながるか、どんな企業に就職したらよいかを少しずつつなげていきます。
具体的なエピソードがあると、面接のときにも役に立つので軸を考えつつ、明確にしておきましょう。

企業はなぜ軸を聞くのか?就活塾でも

メモを取る就活塾生

就活の軸を考えることはあなたの将来の生き方を見つめなおしたり、未来をよりあなたの理想に近づけたりするという点でとても力強い味方になってくれます。
しかし自分で考えるのは大切にしても、なぜ企業は就活の軸を聞くのでしょうか?就活塾的にも最初に就活生にこのあたりを理解して欲しいです。
それには大きく分けて2つの理由があります。

1. 企業と就活生のマッチング度合いを確認するため

企業を見るとき、学生の皆さんはおそらく「本当に自分はこの企業に入ってやっていけるのか?」「自分のやりたいことをできるのか?」などを考えていますよね。
そんなとき、企業もまた、「この子は本当にうちの会社でやっていけるのか?」「会社の考え方とマッチしているか?」などといったことを見ているのです。
学生と企業がそれぞれマッチするように、お互いにチェックするためのポイントということですね。

2. 自分できちんと考えて仕事を選んでいるかどうかをチェックするため

就活の軸をはっきり答えられるということは、それだけ将来をしっかりと考え、仕事に真剣に向き合っているということ。
そんな熱意のある学生を、企業側も求めています。

「仕事をどうとらえているのか?」、「なんとなくで就活をしているのでは?」「うちの企業に関心が本当にあるのか?」というような気持ちから、軸を聞く企業も少なくありません。
仕事に真剣に向き合っているかどうかや、自分できちんと考えて動いているかどうかを確かめるためというのが、企業のホンネでしょう。

就活の軸を答えるときのポイント

面接を受ける就活生

ここまで就活の軸における考え方や企業の狙いをご紹介してきました。
自分の中で軸を考えることはとても大切ですが、企業に聞かれたときにこたえられるようにしておきたいところ。
いままでのポイントを踏まえて、「就活の軸を教えてください」といわれたときの答え方を考えてみましょう。

1.できるだけ具体的に答えよう

最初に紹介したように、はじまりは「成長したい」「〇〇の製品に携わりたい」などの大きな括りでも構いません。しかし、漠然とした答えは相手の心に響かないもの。自分の経験や思ったことなどを交えながら、どうしてそれを軸に動いているのか、具体的にどんなことをしたいのかなどを明確に答えましょう。

2.消費者ではなく、ビジネスパーソンの目線で語ろう

たとえば、「〇〇の製品のファンなんです」「〇〇のサービスが好きなんです」というのは消費者の目線であって、企業で働く人の目線ではありませんよね。

あなたはこれからその企業で、一人の社員として働くことを期待されています。
製品を好き、ということではなく、自分が働くならどんなふうに携わりたいかを話しましょう。

3. 企業にマッチさせて答えよう

就活の軸は仕事を選ぶ基準として大切な役割を果たします。だからこそ、複数の企業に通じるものであることが多いでしょう。
しかし実際に面接の場では1つの企業とあなたとの1対1の勝負です。
面接で答えるときは特に、どこでも通じるのではない、その企業のみにある魅力と絡めて話しましょう。

答え方の具体例とは?

集団面接の風景

いざ面接で軸をきかれたときにどうするべきか、具体的な答え方をご紹介します。
ポイントとしては以下の順番で話すことです。

就活の軸を端的に述べる

その理由、きっかけを話す

軸が企業とどうつながっているかを明示する

軸をきちんと述べてからその理由や企業とのつながりを話すと、印象に残りやすくなります。
では、具体的な例をご紹介しましょう。

<解答例>

私は就活において、自分が成長できる環境があるかどうかを軸に考えています。
なぜなら、挑戦したり学んだりすることが好きであるからと、ひとりひとりが成長することは、結果として企業の成長にもつながると思うからです。
大学では吹奏楽のサークルに所属しているのですが、はじめて楽器に挑戦しました。はじめはまったく演奏できなかったのですが、できたときの喜びは忘れられません。また、自分ができるようになったことから、チーム全体の演奏力が上がり、より高みを目指せるようになったことも、大切な経験になっています。
御社は新入社員でもどんどんチャレンジできる環境に配慮しており、また研修制度も充実していると伺っています。経営理念でも社員の成長を通じて会社は成長することを掲げられているため、ぜひ御社で働きたいと考えています。

自分の考えている軸や理由に合わせて、応用してみてください。

他にも入社後にしたいことを聞かれる場合もあります。軸やエピソードと関連して志望する企業で取り組みたいことも考えてみましょう。回答例は下記の記事を参照ください。

面接で聞かれる『入社後にしたいことは?』でグっとくる回答

就活塾的まとめ:悩んでもいい!じっくり自分の軸と向き合っていこう

具体例や考え方を紹介してきましたが、軸はなかなか決められなかったり、一度決めてもぶれてしまったりすることもあるはず。
そんなときは焦らず、何度でも軸を見返してみましょう。もちろん多くの企業を見ていく中で、考え方を変えていっても構いません。
大切なのは自分が心の底から納得できること。最終的にぶれない軸を見つけ、あなたらしい就活をしてみてくださいね。

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