第100回以降の講義では、やりたいことがわからない就活生に向けて「IT業界」をおすすめしてきました。

本日の講義では、IT業界のなかでも今まさに急成長している「クラウド」について、「そもそもクラウドとは何なのか?」「クラウドの今後はどうなのか?」という2点についてご紹介していきます。

進む道に迷っている方は、ぜひ企業選びの参考にしてみてください。

クラウドとは何?

「クラウド」という言葉を聞いたことがある人は多いことでしょう。

ただ理解がしづらい領域なので、「よく聞くけれど具体的に何なのかわからない」という方もいるかもしれませんね。

クラウドとは、利用者が、具体的に「どこ」かはわからない場所にデータを保存したり、どんな端末からでもそのデータにアクセスできるというコンピュータの利用形態を指します。

最近では、スマホやタブレットの利用が当たり前になり「いつでも、どこからでも」の概念をもつ「IoT」の技術が急速に発達をしています。

その結果、データを一か所に保存して管理を行い、どんな端末からであってもインターネットを経由すればそれらにアクセスができる、という仕組みのサービスが普及をしました

これが「クラウド」であり、「まるで地上から雲の上にある仮想の保存領域を利用する」ようなイメージを持つサービスであることから、「Cloud(雲)」と呼ばれるようになりました。

 

わかりやすい身近な例で言うと、「Dropbox」や「Google ドライブ」があります。学校の講義やゼミで利用している方も多いのではないでしょうか?

これらに保存をしておけば、自分のスマホからでも、友人や家族のPCからであってもデータにアクセスができ、中身を確認したり修正することができますよね。

どんな端末からでもデータにアクセスして、編集したり閲覧ができる、これがクラウドの特徴です。

 

しかし、実際Dropboxを利用している学生のなかに「私のDropboxのデータは、このサーバーの中に保存してある!」と理解をして使っている方はいませんよね。

このように「どこ」にあるのかは具体的にわからないけど、どこかに保存されているものを利用できる、というのが利用者から見た簡単なクラウドの仕組みです。

 

対極としてわかりやすい例をあげると、ExcelやWordなどのPC上のアプリケーションがあります。

これらに保存したデータを閲覧するには、実際に保存をしたPCやUSBそのものにアクセスする必要があります。

例えば、学校の課題レポートを自宅PCに入っているWordを使って書いたけれど、うっかり印刷してくるのを忘れた!という場合、大学のPCからだとアクセスしようもなくて困ってしまいますよね。

当然のことではありますが、自宅のPC上に入っているWordのデータを持ち出すには、紙面に印刷したりUSBに書き出したりする必要があります。

この場合、どこにデータがあるかと言うと「自宅のPCの中」であったり「USBの中」という風に、利用者が保存してある場所を理解していて、実際に説明することができますよね。

 

このようなアプリケーションの例がクラウドの対極として想像がつきやすいかと思います。

近年ではGoogleドキュメントが普及していて、ここに保存しておけば自宅で印刷を忘れても大学のPCやスマホからでも簡単にアクセスして閲覧することができて大変便利ですよね。

このように、これまでは、外部に出力しないとデータの持ち出しができなかった方法が、続々と近年ではクラウド化されているというわけです。

クラウド業界の今後は?

クラウドは、数あるIT分野のなかでも、最も先行きが明るいといっても言い過ぎではないくらい、まさにグングンと成長している分野です。

クラウドが成長している大きな要因としては、国内の各企業が続々とクラウド化を進めていることが挙げられます。

 

クラウドがメジャーになるまで各企業は、会社ごとに自前のサーバーをもっていて、そのサーバーの中に社員のメールデータや社内のシステムなどを保管していました。

ですが、これを保持するには費用がかかったり、サイバー攻撃や自然災害に見舞われたときのセキュリティ面に危険性があったりと、サーバーを自社で維持するには色々なリスクがつきまといます。

 

Amazonが2006年に「aws」という名称でクラウドサービスを開始させてから、しばらくの間、国内企業に普及をしていませんでしたが、2016年に三菱UFJ銀行がクラウドを活用し始めたことをきっかけに、各社が自前のサーバーからクラウドへ移行する形式を取り始めました。

それ以降、今現在も進行形で各企業がどんどんとクラウドに移行をしており、需要は高まっている一方です

 

また、各社がクラウド化を進めているにもかかわらず、2020年現在でクラウドに移行している企業はたったの18%と、まだまだ今後伸びしろがある分野です。

クラウドについての知識がある人材は、日本にはまだ数少ない状況なので、新卒のうちからクラウドサービスを扱う企業に入社しておけばこの先のキャリアを有利に重ねていくことができるでしょう。

参考:デジタルビジネスを加速する専門情報サイト「IT Leaders」
https://it.impress.co.jp/articles/-/19802

 

まとめ

こちらの記事では、クラウドについての簡単な説明と、業界の先行きについてご紹介しました。

ITにも色々な分野がありますが、各社がクラウド化を進めているという背景から、このクラウド分野は先行きが明るいと予測できます。

新卒のうちからこの分野に特化していたり、得意としている企業に就職することができれば、この先何が起きても有利にキャリアを築いていくことができるでしょう。

 


執筆者: 就活塾NAVIキャリアコンサルタント  長野
同志社大学商学部卒業後、大手人材会社にて企業側と就職希望者の両方のアドバイザーとして従事し、多数のマッチングを実現。キャリアカウンセラーの資格も有しており、単なる就活支援ではなく、キャリア形成や人生、将来展望を見据えた就職アドバイスを行っている。

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