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会社選び①

「企業にも寿命があります!」

こう言い切ってしまうと語弊があるかもしれませんが、かつて高度成長時代に日本経済成長の原動力を担った造船・鉄鋼などの重厚長大型の基幹産業が、構造不況や生産拠点の海外移転などにより衰退の路をたどったように、経済の成長をけん引する業種には移り変わりがあり、企業の勢力図も時の流れとともに変化します。ちょっと古いですが、かのP.F.ドラッカー先生も著書(『明日を支配するもの』1999)のなかで「組織の寿命は30年」と述べています。もしかすると、今日では30年どころか、さらに短くなっていると言えるのかもしれません。

学生の人気企業ランキングなどを見ると、上位に知名度の高い企業が並んでいますが、それらの会社が今後長期にわたって、10年後、20年後も元気な会社であり続けるとは限りません。徐々に雇用が流動化しつつあるとはいえ、やはり長く勤められる会社がよいに違いありません。

会社を選ぶにあたっては、企業にも一般的に「黎明期(誕生期)→成長期→安定期→衰退期→消滅期」というような企業盛衰のパターンがあることを念頭においておく必要があります。例えば、「安定期」にある企業では、参入する事業領域で一定のシェアを獲得するなどして会社の経営状態は安定しているものの、組織や人事体系も出来上がり、特に優秀な人材が満足できるポジションや活躍する場が少なくなってしまうことが多々あります。また一方で、「成長期」にある企業では、その成長とともにそこで働く人々が成長するため、多くの人材がやりがいを感じながら生きいきと働いているケースが多いようです。

大切なのは、あなた自身が「会社」あるいは「働くこと」に何を求めるかですが、選ぶ会社が企業盛衰のどのようなステージにあるのかを理解したうえで、職業観、人生観などに照らして選択されるとよいでしょう。

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