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自己分析について

最近、自己分析シートをベースに作業をしたものの、逆に混乱してしまった、と駆け込んでくる学生が増加しています。そこで、今回は、自己分析の目的と方法、そして自己分析のポイントについて触れます。

  1. 目的にあった自己分析作業をしよう!
    自己分析の最大の目的は、過去のエピソードを振り返る作業を通して「自分という商品のセールスポイントを探り出すこと」、そして「その根拠を探り出すこと(セールスポイントの立証)」です。
    自己分析には、自らの弱点を探り出し改善策を導き出すこと目的にした自己分析や、チームビルディングを目的にした自己分析、など様々な目的や手法があります。自己分析をした結果、自分の弱点や短所のみ明確化できたのでは、全く意味がありません。自己分析を始める前に、就活でおこなう自己分析の目的にマッチした方法か否かを見極めて作業に入ることをお勧めします。
  2. エピソードのテーマや成功談に拘る必要は無い!
    結論がら言うと、エピソードはいかなるテーマでも構いません。
    ボランティア活動や学生団体活動などエピソードのテーマに拘るケースを耳にしますが、セールスするのはエピソードではなく自分が保有しているコンピテンシー(資質・センス・能力など)であり、それら体験や経験が無いからと言って悲観する必要は全くありません。まして就活のために、ボランティア活動をするとか短期留学するのは本末転倒です。
    また、エピソードの99%が成功談のオンパレードですが、必ずしも成功談である必要もありません。ちなみに、力を注いだ目標がチャレンジングであればあるほど成功率や達成率は低い(逆に目標レベルが低い場合、達成率は高くなる)のは自然のことです。
  3. 深い分析を!
    受講生から提出された自己分析シートを見ると、残念ながら大半が自己分析になっていないのが実情です。
    例えば「学園祭の集客増加を実現すべく、連日朝まで運営委員全員でディスカッションして、様々なアイデアを出し合い来場者にとって魅力のある資料を作成した。結果、集客数が対前年2割増を達成できた・・・」云々と表面上の行動説明や結果アピールの記述が多いということです。
    企業が知りたいのは学生が保有するコンピテンシーであり、表面上の行動説明や結果アピールをもってコンピテンシーを理解することは不可能です。「集客増加という目標に対しどうのような気持ちで取組んだのか?(マインド・モチベーションは?)」「来場者ニーズを把握すべくどう考え行動したのか?来場者の満足度向上へ向けての施策立案のプロセスは?各種施策の優先順位付けの方法は?(分析力、問題解決力、企画力など思考特性は?)」「施策の実行方法は?(堅実な行動力か、一歩踏み出す行動力か、チャレンジングな行動力か、計画性のある行動力か、など行動特性は?)」「来場者ニーズの分析や施策立案・実行の過程での周囲のメンバーとの係り方は?(協調性のある対人関係力か、誠実性や信頼性のある対人関係力か、交渉力があるのかなど対人関係力か?)」など、詳しく書き出すことが必要です。