- 2024-4-22
- 2024-5-13
- 就活塾NAVIコラム
夏インターン行かないとどうなる?
特に大学3年生にとってキャリア形成の大きな転機となり得るため、サマーインターンの重要性を理解することは非常に重要です。企業はインターンシップ制度を積極的に導入し、参加者の割合も増加の一途です。
しかし、「参加しない」「まったく行ってない」という選択をする学生もおり、その結果として「行かなかった後悔」を抱えることも少なくありません。
「夏インターンに行かないと内定に響くの?」
「そもそも、どんなメリット・デメリットがあるんだろう?」
本記事では、夏インターン参加のあれこれについて、就活初心者の方にもわかりやすく解説します。
本記事のポイント
- 夏インターンの重要性:夏インターンが就職活動においてどれほど重要かを理解できます。
- 参加しないことのデメリット:インターンに参加しないことで生じる就職活動上の不利益や機会損失について学べます。
- インターンのメリット:インターンに参加することで得られる具体的な利益や経験について知ることができます。
- 代替案と対策:インターンに参加できない場合の代替案や、それによって得られる機会を最大限に活用する方法を把握できます。
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目次
- 1 夏インターン行かないとどうなる?サマーインターンの役割
- 2 夏インターン行かない場合のリスク、行く場合の注意点
夏インターン行かないとどうなる?サマーインターンの役割
近年、夏インターンシップは、就職活動において非常に重要な機会として認識されています。まずはそうした背景や、参加するメリット、参加しないことで起こるデメリットなど解説します。
・夏インターンって何?近年は採用活動の一環に
・参加する人の割合、参加率は?
・参加するメリット
・参加しないことで起こるデメリット
夏インターンって何?近年は採用活動の一環に
夏インターン、正式にはサマーインターンシップと呼ばれるものですが、これは大学生や大学院生が夏休みを利用して、企業で実際の業務を体験するプログラムです。これに参加することで、学生は仕事の現場を直接体験し、自分のキャリアについて考える貴重な機会を得ることができます。このプログラムは通常、数日から数週間にわたって行われ、参加することで実務経験だけでなく、企業文化や業界の理解を深めることもできます。企業側にとっても、自社のPRや労働力確保といった点のメリットがありました。
しかし、インターンシップの位置づけは、近年大きく変化しています。かつては、就業体験としての役割が主でしたが、近年では採用選考の一環としての役割が定着しています。
2022年6月に三省合意(文部科学省・厚生労働省・経済産業省)が改正され、「開催期間が5日以上」「開催期間の半分以上は実際の職場での仕事体験がある」など一定の条件を満たしたプログラムのみに「インターンシップ」という呼称が許され、インターンシップ参加時の情報を採用選考に活用することが可能となりました。
企業側は学生の能力や性格を事前に把握することができるメリットは大きく、採用の一環として取り入れているのです。
参加する人の割合、参加率はなんと約9割
夏インターンシップへの参加率は、最近の調査で非常に高い水準に達しています。
具体的には、マイナビが2025年3月卒業予定の全国の大学3年生と大学院1年生を対象に実施した調査によると、参加経験がある学生の割合は89.5%となっています。この数字は2015年に同社が調査を開始して以来、最も高い参加率であり、学生たちが夏インターンシップを積極的に活用していることを示しています。
夏インターンは、就職活動において重要なステップと見なされており、企業と学生双方にとって価値ある機会となっているのです。
引用: インターンシップ・仕事体験参加状況/マイナビ2025年卒インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)
参加するメリット
1.企業や業界を内側から知ることができる
夏インターンに参加する最大のメリットは、企業の日常業務を間近で体験し、その企業や業界の内部文化や働き方を直接見ることができる点です。これにより、単なる外部からの情報だけでなく、実際の職場の雰囲気や社員の態度、業務の流れを理解することが可能になります。
2.実際の業務を体験して、自分の適性を確かめられる
インターンシップは、実際の職務に携わる機会を提供します。これにより、自分がその仕事や業界で働くことが適しているかどうかを評価することができ、自己認識を深める手助けとなります。実際のタスクをこなすことで、理想と現実のギャップを知ることができます。
3.選考でアピールできる経験を積める
インターンを通じて得られる実務経験は、就職活動の際に大きなアセットとなります。具体的な業務に取り組んだ経験や解決した問題について話すことができれば、面接官に対して自分のスキルと適性を効果的にアピールすることができます。
4.社員との交流を通して、企業の雰囲気を知ることができる
インターン中には、様々な社員と接する機会があります。これにより、企業の非公式な側面や社内のコミュニケーションスタイルを観察することができ、企業文化に自分がフィットするかどうかを判断するのに役立ちます。
5.内定に繋がる可能性がある
多くの企業は、インターンシッププログラムを通じて将来の社員を見極めようとします。積極的に参加し、良いパフォーマンスを示すことができれば、その企業から直接内定を得る可能性もあります。このため、インターンは就職活動において非常に価値のあるステップと言えるでしょう。
参加しないことで起こるデメリット
1.企業や業界について知る機会が減る
インターンに参加しないことで、特定の業界や企業について深く学ぶチャンスを逃してしまいます。インターンシップは、職場の環境や業務内容を直接体験する絶好の機会であり、これを逃すと、その分野についての理解が浅いままで就職し、あとで後悔に繋がる可能性も生じます。
2.実際の業務を体験する機会が減る
インターンを通じて得られる実務経験は、自分のキャリアにとって貴重な資源です。実際に業務に携わることで、職種の適性や興味のある分野を見極めることができますが、参加しなければその機会は得られません。
3.選考でアピールできる経験が減る
インターンシップによって得た経験は、就職活動の面接や履歴書に大きく貢献します。実際の業務で問題を解決したり、チームで働いた経験は、採用担当者にあなたの能力をアピールする強力な材料となります。これを逃すと、自己PRにインパクトが付けにくくなります。
4.社員との交流を通して、企業の雰囲気を知る機会が減る
インターンシップは、企業文化や職場の雰囲気を間近で感じることができる貴重な機会です。これに参加しないことで、企業のリアルな環境を体験するチャンスを逃し、就職後のミスマッチのリスクが高まる可能性があります。
5.内定に繋がるチャンスを逃す
多くの企業はインターンシップを通じて、将来の正社員候補を評価します。インターンに参加することで、その企業から内定を得るチャンスも増えますが、参加しない場合はその可能性が大幅に低下します。これは、インターンが選考過程の一部として組み込まれているケースが増えている現状、大きなデメリットです。
夏インターン行かない場合のリスク、行く場合の注意点
・インターン行かないと就職できない?
・インターンにまったく行ってない学生の就職活動
・大学3年の夏インターン、参加する前に確認すべきポイント
・受からない:インターン選考で落ち続けた場合の対策
・インターン行かなかった後悔、あるある
・なぜインターンに参加しなかったのか:面接での答え方
・夏インターン行かないとどうなる?:まとめ
インターン行かないと就職できない?
インターンに参加しない場合、就職が全く不可能になるわけではありませんが、確かにいくつかのデメリットは存在します。
インターンシップは、特に大手企業や競争の激しい業界での就職活動において、あなたの経験と能力を示す大きなチャンスとなり得ます。
インターンを通じて、学生は実務を経験をするだけでなく、潜在的な雇用主へPRする機会を得ることができます。企業側もインターン期間中に学生の様子を見て、将来の採用を検討することが一般的となっています。したがって、インターンに参加している他の候補者と比較して、インターン参加経験がないと、自分をアピールする機会が少なくなり、競争において不利になる可能性があります。
ただし、インターンシップ以外にも、学業成績、プロジェクト作業、ボランティア活動、パートタイムの仕事など、様々な方法でスキルや経験を積み、アピール材料を揃えることは可能です。
こうした経験も就職活動において有効ですが、ただしインターンシップが提供する実践的な職業経験と早期の直接的なアピール機会は、採用選考という観点では重要な意味を持ちます。
したがって、インターンに参加しない場合は、その他の方法で自身の能力と適性、熱意のアピールを準備しなければなりません。積極的にキャリア関連や企業のイベントに参加したり、業界団体へのアプローチなど、プロフェッショナルな観点で動いていく努力が望まれます。
インターンにまったく行ってない学生の就職活動
前項を補足して解説します。
インターンシップに一度も参加していない学生が就職活動を行う際には、特有の課題が存在しますが、それにもかかわらず成功する方法はいくつかあります。インターン未経験であっても、他の経験やスキルを前面に出して就職活動を進めるのです。
まず、インターンシップを行っていない学生は、学業成績、プロジェクト、クラブ活動、ボランティア活動など、他の領域での成果を強調する必要があります。これらの活動を通じて獲得したスキルや経験は、面接や履歴書において重要なアピールポイントとなり得ます。
さらに、就職活動中には、業界研究や職種研究を徹底的に行うことが勧められます。これにより、インターンシップを通じて得られる業界の洞察をある程度補うことができます。また、企業の説明会やキャリアフェアに積極的に参加し、直接的な質問を通じて企業文化や職務内容についての理解を深めることが助けになります。
就職活動の面接においては、インターンシップ経験がないことを前向きに説明することも大切です。たとえば、インターンシップではなく、学業に専念することで専門知識を深めたり、特定のプロジェクトに集中したりした理由を明確に伝えることで、意志の強さや専門性をアピールできます。
最後に、インターンシップ未経験者は、特定の職種に必要な技術や資格を事前に取得することで、自身の市場価値を高めることが可能です。こうしたことで、インターンシップの経験がないことの不利を補い、就職活動を進めることも可能です。
悩んだときは、企業に対し「私を採用しないともったいないよ。なぜならば…」 という強い自己PRを念頭に置いて、アピール材料を考えてみましょう。
大学3年の夏インターン、参加する前に確認すべきポイント
自分の興味や関心に合った企業・業界を選ぶ
夏インターンに参加する前に、まずは自分の興味やキャリアの目標に合致した企業や業界を選ぶことが大切です。これにより、インターンシップがより充実したものとなり、将来の職業選択にも役立つ洞察を得ることができます。自分の将来像と合わない企業では、得られる経験が自身の成長につながらないこともあります。
参加する前に、企業やインターンシップの内容をしっかりと調べる
インターンシップに申し込む前に、企業のウェブサイトや業界のニュースを通じて、企業の文化、業界の動向、インターンシップの具体的な内容や期間を詳細に調査します。企業が求めるスキルやインターン中に期待される成果についても理解しておくことが、準備を整える上で重要です。
積極的に質問をして、情報収集をする
インターンシップの説明会や選考過程で、積極的に質問をすることをお勧めします。これにより、インターンシップの目的や日々の業務内容、評価基準など、参加する上で重要な情報を明確に理解することができます。さらに、質問を通じて自分の意欲をアピールすることも可能です。
マナーを守り、誠意を持って参加する
インターンシップに参加する際は、プロフェッショナルな態度を忘れずに、ビジネスマナーや礼儀を守ることが重要です。正しい服装で参加する、時間を守る、敬語を使うなどの基本的なビジネスマナーを実践し、誠意をもって取り組むことで、ポジティブな印象を残すことができます。
受からない:インターン選考で落ち続けた場合の対策
インターン行かなかった後悔、あるある
インターンに行かなかった人は、行けばよかったとあとで後悔しがちです。 実際に、インターンに行かなかったことを後悔している人の声としては、以下のようなものがあります。
「インターンに行っていれば、もっと業界について理解を深められた。今、就活で苦労している。」
「インターンで実務経験を積んでいれば、もっと自信を持って就活に臨めた。」
「インターンで人脈を広げていれば、もっと多くの選択肢があったかもしれない。」
「インターンを通して、自分の適性に気付いていれば、進路をもっと早く決めていられた。」
「インターンに行っていれば、もっと有利に就活できたかもしれない。」
希望の業界や企業についての理解不足
多くの学生がインターンに参加する大きな理由の一つは、希望する業界や企業についての理解を深めることです。インターンを経験しないと、その業界特有の課題や業務内容、職場の雰囲気などを肌で感じる機会を失ってしまいます。このため、就活本番で自分が何を望んでいるのか、どの企業が自分に合っているのかの判断が難しくなることがあります。
実務経験の不足
インターンは実際の職場での業務を体験できる絶好の機会です。この経験がないと、自分のスキルや適性を実証するチャンスが減少し、履歴書や面接でアピールできるポイントも限られてしまいます。実務経験が求められる就職活動で不利になる可能性が高まります。
人脈形成の機会損失
インターンシップは新しい人脈を築く絶好の場です。業界のプロフェッショナルや同じ目標を持つ他大学の学生との出会いは、将来的なキャリアの選択肢を広げるだけでなく、就職活動においても大きな助けになります。インターンに参加しないことで、これら貴重なネットワークを構築するチャンスを逃すことになります。
自己理解とキャリア計画の遅れ
インターンを通じて、自分の適性や興味を探求することができます。実際の業務に取り組むことで自身の強みや弱みを知り、それに基づいた効果的なキャリア計画を立てることが可能です。この機会を逃すと、自己理解が浅いまま就職活動を進めることになり、本当は自分に合っていない職種や業界を選んでしまうリスクがあります。
就活で不利に
他の候補者に比べて出遅れることが避けられません。企業に対し、インターンを通じて得られるはずの洞察や知識がなく、またインターン参加経験は具体的な話題を提供するため、その欠如は面接時の自己PRや志望動機の説得力を弱めることにつながります。
これらの「あるある」を理解し、後悔する前にできるだけ多くのインターンシップに挑戦することが、より充実した学生生活と成功した就職活動に繋がります。
なぜインターンに参加しなかったのか:面接での答え方
インターンに参加しなかった人は、面接で「なぜインターンに参加しなかったのか」と問われるケースは多いです。聞かれた場合、誠実かつ戦略的に答えることが重要です。この質問に対する答え方は、面接官にあなたの意思決定プロセスやプロフェッショナルな態度を示す絶好の機会と捉えてみましょう。
まず、インターンに参加しなかった具体的な理由を正直に説明します。例えば、「学業に専念するため」とか「家族の事情で時間が取れなかった」といった事情があれば、それを素直に伝えましょう。ただし、単に時間がなかったと言うだけでなく、その期間中に何をしていたか、どのようにして自己成長に努めたかを具体的に説明することが重要です。
次に、インターン不参加でも別の方法でスキルアップや経験を積んだことを示せると効果的です。たとえば、関連するオンラインコースを受講した、学校のプロジェクトやボランティア活動を通じて実務に近い経験をしたなどの例を挙げるとよいでしょう。意中の企業があるのであれば、足を使って当該企業について調べ上げるといったことも熱意のアピールとして有効です。
また、自分がその期間に得た独自の洞察や成果を共有することで、インターンに参加しなかったことのマイナス面をカバーし、自己管理能力やイニシアティブをアピールすることができます。最後に、将来的にどのように職場環境で貢献できるかを繋げて説明することで、面接官にあなたのポジティブな姿勢を印象づけることができます。
このように、インターンに参加していないことを認めつつも、その間に積極的にスキルを磨いていたことを強調することが、面接での有効な答え方となります。
夏インターン行かないとどうなる?:まとめ
夏インターンシップは就職活動において非常に重要な役割を果たします。多くの学生が夏インターンを通じて、業界の理解を深め、実務経験を積み、貴重な人脈を築いています。ここでは、夏インターンのメリットと、参加をためらっている学生に向けたアドバイスをまとめます。
夏インターンのメリット
- 実務経験:インターンシップは、実際の職場での業務を体験する絶好の機会です。これにより、自分がその業界や職種で働くことに適しているかどうかを確かめることができます。
- 業界理解:企業の内部文化や業務の流れを直接見ることで、その業界のリアルな状況を理解することができます。
- 人脈構築:多様なバックグラウンドを持つ同業他社の社員や他のインターン生と交流することで、将来的に役立つ人脈を築くことが可能です。
- 就職活動の有利性:インターンシップは就職活動において重要なステップであり、参加することで面接でのアピールポイントが増え、内定に繋がる可能性が高まります。
参加をためらっている学生へのアドバイス
- 自分のキャリア目標に合致するか確認:興味のある分野や目指す業界でインターンシップが提供されているか調べ、自分のキャリア目標に合ったプログラムを選びましょう。
- 準備を怠らない:インターンシップに応募する際は、事前に企業研究を行い、どのようなスキルが求められているのか、どのような業務に携わる可能性があるのかを理解しておくことが重要です。
- 積極的な態度を見せる:インターン中は積極的に業務に取り組み、多くの社員と交流を持つことで、より多くの学びと経験を得られます。
特に重要なポイント
- インターンシップは就職活動の成功に直結する重要なステップです。
- 業界理解の深化、実務経験の獲得、貴重な人脈の構築が可能です。
- 夏インターンは、内定獲得の大きなチャンスとなる場合が多いです。
夏インターンに参加することは、多くのメリットがあります。特に競争が激しい業界を目指す場合、インターンシップはその道を切り開くための重要な一歩となるでしょう。インターンシップに参加して、自分の未来をより明るくしましょう。