- 2020-7-15
- 2024-5-13
- 就活塾NAVIコラム
- 面接, 自己分析, 就活マナー
面接結果の連絡が遅いと、「不採用なのかな?」と不安が募ってきます。不安に駆られて、採用担当者に自己都合な問い合わせをしてしまうと、心象を害することもあります。就活生としては面接結果が遅い理由を理解し、もし問い合わせる場合はどのように問い合わせるべきなのか理解しておくとよいでしょう。このコラムを参考にしてください。
目次
面接結果の連絡が来ない理由
1.選考に時間がかかっている(一時ストップしている)
応募者が多い場合や、採用担当者が別の業務と重複している場合、また合否を最終的に判断する偉い人が忙しい場合などで、連絡まで時間がかかることがあります。新型コロナウイルスによる非常事態宣言下では、採用業務も一時中断する企業が多くありました。
就活生が採用担当者の業務内容を想像することはなかなか難しいと思いますが、採用担当者は新卒採用の業務以外も行っていることが多いことを理解しておいてください。中途採用も担当している場合などは、選考の時期が重なることも多いです。面接だけしていればよいという採用担当者もいません。
選考が進むと面接には社長や役員、部長が同席することもあります。人事部だけで完結するならいざ知らず、役職者は非常に忙しいため、誰を通過させるか合否結果のすり合わせをするだけでも時間がかかることがあります。
そうしたことから連絡が遅れる理由として、選考の結果とは無関係のところで起きることも多いです。このあたりの理解があれば、多少は不安も解消されることでしょう。あまりナーバスになりすぎないことをお勧めします。
2.後回しになっている
後回しになるのは、合格者への連絡が優先されて不合格者が後回しになっている場合と、合格不合格の判断自体が後回しになっている場合があります。
面接結果の連絡は、一般的に合格者が優先されます。入社して欲しい人材は他社に行ってほしくないので囲い込もうとします。合格者への連絡が済んでから不合格者に連絡が行くため、遅れることがあります。
合格不合格の判断自体が後回しというパターンは、合格も不合格も決まっておらず、内定を出すかどうか迷っている場合です。なぜ判断が後回しになるかというと、その企業の事業の動きによって判断が変わるからです。
例えば、コロナ禍により事業計画の変更を余儀なくされた企業は多くありました。店舗の出店計画が変わったり、事業縮小せざるを得ない状況になったり、人員削減に踏み切るといった経営判断が見られました。当然大学生の採用計画も変わってきます。
3.補欠としてキープしている
内定を出しても学生に辞退されることがあります。企業は合格者の範囲を広げて内定通知を多めに出さないと、必要人数を確保できないということになります。もちろんその場合でも、合格基準を下げるというよりは合格基準に達してはいるが相対的に補欠という応募者が対象です。
内定者には単純に合格不合格だけではなく、評価の順位があります。この学生は将来の幹部候補だから絶対来てほしいという学生もいれば、懸念点はあるものの相対的に合格の範囲だという学生もいます。この評価が配属先にも影響してきます。
面接結果がくる目安の期間
「面接結果については〇日までに連絡します」と言われるのが一般的
面接結果の連絡がくる期間は、企業によって異なりますが、面接結果は○○までに○○で連絡します、と期間と方法を言われるのが一般的です。
合否の判断をある程度期間を区切って行うことも多いので、その期間ごとに採用人数を決めている企業もあります。また時期に関係なく1人1人都度判断している企業もあります。
合否結果を通知する期限を言われなかった場合は、3日以内から1週間以内がひとつの目安となります。2週間かかる場合もありますので、1週間を過ぎたからと言って問い合わせるのは早計です。
面接結果が目安の期間を過ぎた場合の問い合わせ方法
合否結果を聞くのはNG!ではどうすればいい?
ポイントは合否結果を聞くのではなく、結果の出る時期を聞くことです。
「合格か不合格か教えてください」と直球で尋ねるよりも、「いつ結果が出るのか教えてください」といったほうが表現がソフトで催促している感じが出にくいです。合否結果の連絡方法は企業によってはメールだったり、電話だったりと決まっていることもあります。例えば「合否はメールで連絡する」と運用フローを決めている企業に、電話で合否を問い合わせては、採用担当者も困ってしまうでしょう。
就活生が問い合わせる場合の注意点
企業側から伝えられた期間を過ぎても連絡がない場合に、問い合わせること自体は問題ありません。期限を伝えられていない場合は2週間を一つの目安にするとよいでしょう。
問い合わせる場合、一般的に電話よりメールのほうがお勧めです。多忙な採用担当者が時間のあるときに返事ができます。失礼のないように気をつけましょう。
企業から伝えられた「いつ合格結果を通知するのか」という情報はしっかり把握しておきましょう。面接のときに言われる場合もありますし、メール等で通知されることもあります。採用担当者が通知している期限より前に問い合わせると、「期限を通知しているのに問い合わせをしてくるなんて」と、心象は悪いです。
「不合格の場合は連絡しない」という場合もあります。いわゆる「サイレントお祈り」です。「お祈り」とは、「今後のご活躍をお祈りします」というお断りのメッセージです。
採用担当者の手間の観点からこのようにしています。そもそも不合格なので問い合わせをしても失うものはありませんが、「不合格の場合は連絡しない」とどこかのタイミングで通知されていないかどうかは確認しましょう。面接の時は緊張しますので、こういった情報が漏れる場合があります。面接時にメモをしておきましょう。
もう一つ問い合わせる前に確認してほしいのが、本当に連絡が来ていないのか?ということです。普段やり取りするメールアドレスではないので迷惑メールボックスに振り分けられている場合があります。また大学ドメインのメールアドレスを採用担当者に伝えたにもかかわらず、自分のフリーメールアドレスを確認していたというケースもあるようです。
連絡が来ているのに問い合わせてしまうのは気まずいですし、採用にマイナスの影響もあり得ます。問い合わせる前に再度よく確認しましょう。
就活メールのマナーについては下記の記事でも紹介しています。ご覧ください。
「「就活メールのマナーとは?就活生必見の4つのポイント【例文あり】」」
就活生が問い合わせる場合の例文
ーーーーー
タイトル
ーーーーー
最終面接の選考結果に関する問い合わせ(○○大学 田中みのる)
ーーーーー
本文
ーーーーー
株式会社○○ 人事部 佐藤様
いつもお世話になっております。
○○大学商学部商学科の田中みのるです。
先日はお忙しいところ、面接の機会をいただきまして
ありがとうございました。
6月1日の面接結果につきまして、
いつ頃ご連絡を頂戴できるかをお教えいただきたく、
ご連絡をさせていただきました。
ご多忙のところ大変恐縮ですが、
ご連絡いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
○○大学
商学部商学科3年生
田中みのる
(携帯)090-****-****
(メール)minoru.tanaka@*********.ac.jp
まとめ: 問い合わせる前に再度確認を
大事なことなので、最後にもう1度整理しておきます。
面接結果について、基本的に結果を通知する期限は知らされますが、それがない場合は3日以内から1週間程度が目安となります。伝えらえた期限を過ぎたり、あるいは期限が伝えられておらず2週間を目安に問い合わせをするのは問題ありません。その際は例文を参考にしてみてください。
いずれにしても、面接結果が遅い理由は複数ありえますので、ナーバスになりすぎないようにしてください。
就活生にとって結果を早く知りたいと思う気持ちはわかりますが、採用担当者はできるだけ手間を減らしたいと考えています。人数多く採用する企業では、個別の問い合わせに回答するだけで非常に手間がかかります。それだけに、連絡が来なくて不安を感じている場合は、通知期限の確認、不採用時の連絡有無、メールボックスの確認、失礼のない文面など、問い合わせる前に本コラムの情報を是非参考にしてください。
また、エントリーシートの書き方や面接でのポイントを詳しく知りたい方は「就活塾」がおすすめです。
ぜひ、下記の記事もご覧ください。
参考:「就活塾とは?利用をおすすめしたい就活生や概要、活用法を解説!」