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就活中のメンタル崩壊への対処法は?心の弱さを責めず正しいメンタルケアを

就職活動中にメンタルを崩壊させてしまう人は数多くいます。「就活うつ」という言葉は、今では毎年耳にするようになってきました。

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企業から不採用通知が届くため、「自分を否定された」と感じて落ち込んでしまう就活生は多いものです。

自分を魅力的にアピールしたつもりでも、「貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます」と不採用を知らせる『お祈りメール』受信が度重なれば、誰でも心が疲れてしまいます。

ただし就活において大切なのは、メンタルが崩壊した原因を落ち着いて分析し、次の行動に活かすことです。もちろん原因の分析と対策を1人で行うのは、なかなかハードルが高いでしょう。

そこで今回は、就活中にメンタルが崩壊する主な原因と、正しいメンタルの保ち方、取るべき行動をご紹介します。就活がうまくいかず悩んでいる人は、前進するためにも一読してみてください。

就活中にメンタルが崩壊する原因とは

就活中にメンタルが崩壊することには原因があります。

正しく対処するには、まずその原因を分析することが不可欠です。以下、就活中にメンタルが崩壊する主な原因を見ていきます。

不採用が続いてしまう

就活中のメンタル崩壊において最もよくある原因は、不採用が続くことです。
お祈りメールに代表される不採用通知が度重なることで、徐々に「自分が否定されている」と思い込んでしまいます。

不採用には様々な理由があります。対策不足による失敗はもちろんですが、優秀な就活生でも企業側が「自社に合わない」と判断したことで落選となる場合もあるのです
学生時代には努力さえすれば、テストやスポーツなどで結果を出しやすかったはずです。しかし就活では、必ずしも努力が目に見える形で報われるとは限りません。

ただでさえ慣れない就活を進める中で、初めて努力が報われない経験をする就活生も多いでしょう。
結果的に、冷静に不採用理由を分析できないまま、落ち込んでしまうのです。

SNSで周囲の近況をチェックしすぎる

TwitterやInstagramなど、SNSで周囲の近況をチェックしすぎるのも、メンタル崩壊の大きな原因となります。
例えば、自分は6月に入っても内定が出ないにも関わらず、早期に内定を得た友人が旅行を楽しんでいるとします。
就活を終えた友人が、SNSで楽しそうな様子を投稿しているとすれば、自分の状況と比較したくなるはずです。

段々と焦りばかりが募り、実力以下のパフォーマンスしか発揮できなくなる悪循環が生じる可能性もあるでしょう。

早期に内定を得た友人から刺激を受け、前向きに行動できるなら、SNSをチェックする価値はあります。しかし同時に、必要以上に周囲の近況を探り、自分と比較して落ち込んでしまうリスクもあるのです

マウントを取られると真に受ける

就活中には、マウントを取ってくる人物に出くわすかもしれません。
マウントとは、相手に対して自分の方が優位であることをアピールする行為です。馬乗りになるという意味合いの英語「マウント(mount)」を語源とし、ネットから広まりました。

優位性をアピールする材料には、優秀な学歴や実績に加え、生い立ちやウンチクなどあらゆるものがあります。
「○○も知らないの?」「私は一流企業から内定をもらったから」などの言動は、典型的なマウントです。

面接の順番待ちをしている際など、初対面にも関わらず、自慢話ばかり持ち掛ける人物に出会う可能性もあります。中には相手が傷つくのを楽しむかのように、しつこくマウントを取る悪質な人もいるでしょう。

しかしながら、マウントを取る側の中には、実績に自信がないからこそ、つい「自分は優れている」とアピールしてしまう人もいます。相手に認めてもらうことで安心しようとしているのです。よって、もしマウントを取られた場合は、「この人は自信がないのだな」と考え、受け流すのがよいでしょう
悪質なマウントがトラウマとなり、メンタル崩壊につながってしまう危険性もあるため、そうした心持ちが大切です。

 

就活中の正しいメンタルの保ち方

メンタルが崩壊する原因を探った後は、正しいメンタルの保ち方を実践します。
大切なのは、何よりも自分自身を思いやることです。さらにメンタル崩壊中は自信を失っているものですが、この点もきちんとケアする必要があります
そこで、自分を大切にし、失った自信を取り戻すためのステップをご紹介します。


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就活では自分を「主体」と認識する

多くの就活生が忘れがちな点ですが、就活ではあくまで「自分が主体」です。

企業から不採用にされ、早期内定した相手からマウントを取られるなどの経験で落ち込んだ人は、周囲に振り回されています。

そもそも就活とは、将来的に理想の自分になるためのステップです。就活をするのは企業のためでも、マウントを取ってくる相手のためでもありません。面接で「御社のために尽くします」などの言葉を口にするうち、就活が「自分のため」であることを忘れてしまう人は多いです。

確かに就職後は企業の利益を第一に考え、「会社のため」に活動することになります。しかし「会社のために人生を捧げる」時代は、一昔前のことです。「会社のため」の先に、自分の未来があることを忘れてはいけません。

就活において企業を選んでいる立場なのは、就活生の方です。この事実は「売り手市場」「買い手市場」のいずれでも変わりはありません。メンタルが崩壊してしまった人は、本当に自分が輝ける会社を自分自身が「選んでいる」ということを強く認識してください

「メンタルが弱い」と思い込まない

「メンタルが弱い」というのは、よく耳にする言葉です。しかし「メンタルが崩壊した人」は、必ずしも「メンタルが弱い人」とは限りません。
SNSをチェックすると、根拠もなしにメンタルの弱さを非難する言葉が溢れています。心ない発信内容を気にして、「自分は弱い」と思い込んでしまう人もいるでしょう。

しかし先述したように、メンタルの崩壊には様々な原因があります。不採用通知が重なるなどの原因があれば、仮に「メンタルが強い人」でも、精神を病んでしまう可能性はあるのです。その意味でもやはりSNSをチェックしすぎず、内定が出るまで少し距離を置くことをおすすめします。

ひとまず客観的に自分の様子を振り返りましょう。「メンタルが弱い」のではなく、「何らかの原因で今だけ落ち込んでいる状況」であると気付くことが大切です

自己分析の上で活躍している自分を想像する

内定が出ずに落ち込んでいる人は、いったん立ち止まって、自分の将来像を思い描くことが大切です。がむしゃらに就活をしていると、つい自分の将来を見失ってしまいがちです。

就活している状況自体に満足して、キャリアプランを思い描くことを怠ってしまう人は多いでしょう。焦りが募り、立ち止まる余裕がない人こそ、いったん冷静に将来像を想像してみてください。

難しい場合は「もし自分が億万長者なら何がしたいか」を想像するのもおすすめです。経済的不安は抜きにして、「自分が何でもできる人間なら、まずどんな活動をするか」を想像してみてください。本当に自分がやりたいことが分かってくると、どんな分野で自分が活躍できそうか段々とつかめてくるはずです。

理想の将来像をつかめている自信がある人も、内定が出ない場合は、自己分析が不足している可能性があります。振り出しに戻ることも大事なステップです。いったん立ち止まって自己分析し、活躍している自分を想像しましょう

就活でメンタルがボロボロな人が取るべき行動

メンタルがボロボロだと感じている就活生は、まず自信を取り戻すことに専念し、次のステップに移りましょう。
しっかり心身をケアした上で、具体的な行動を実践していきます。

落ちた会社は「自分が選ばなかった」と考える

選考に落ちた会社については、「自分の方が選ばなかった」と考えましょう。そもそも落ちた会社について、いつまでも考えること自体ナンセンスです。落ちた原因を冷静に分析することは大切ですが、落ちたという事実に捉われるだけなら、その会社のことは忘れた方がよいでしょう。落ちた会社には何らかの相容れない要素があったのですから、仮に入社したとしてもミスマッチが起きていたはずです。

「自分の方が選ばなかった」と考えることで、時間を無駄にせず次に進めます
この感覚は社会人になって取引先などと付き合う上でも役立つため、今から身に付けておきましょう。

余裕のあるスケジュールを組む

就活を進める上で、余裕のあるスケジュールを組むことは重要です。スケジュール帳を見返して、これまで無理のある予定を立てていなかったか確認してみてください。動いていないと落ち着かず、面接やセミナーの予定を詰め込みすぎる人もいますが、逆効果です。大きなイベントの後には振り返りの時間を設け、最低でも週に1日は休息日を入れましょう。

また就寝時間を1時間早くし、朝1時間早く起きるだけでも、当日の準備時間を多く設けられます。朝に軽く運動するだけでもリラックスでき、コンディションを整えられるためおすすめです。

第三者から適切なサポートを受ける

1人で就活を進めてきた人は、第三者のサポートを受けるようにしましょう。メンタルが落ち込んでいる人にとって、これまで述べてきた対策をすべて1人で行うのは、正直難しいはずです。

先に就職した先輩やキャリアセンター、就活塾の講師など信頼できる相手に相談しましょう。面接対策やエントリーシートの書き方など、自己流に陥っていないか客観的に再確認してもらうと効果的です。

メンタルが落ち込んでいる人は実践的な相談だけでなく、苦しい感情をぶつけてみるのもおすすめです。誰かに話を聞いてもらうだけで、抱え込んでいた負の感情は軽くなります。

「適宜協力を仰ぐことも社会人に必要なスキル」と考えて、1人で頑張らずにサポートを受けてみてください
大学キャリアセンターの活用法は下記の記事もご覧ください。

無い内定にならないための大学キャリアセンター活用法

 

まとめ:周囲に振り回されず自信を取り戻そう

就活中に落ち込むということは、継続的に頑張ってきた証拠です。心の弱さを責めるのではなく、メンタルの正しい保ち方を知ることで、本来の実力を発揮できるようになります。不採用通知や周囲の近況、マウントなどに感情を振り回されないようにしてみてください。第三者のサポートを得ながら自信を取り戻し、存分に輝ける場所を見つけましょう。

 

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