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商社の就活動向と志望動機の書き方ポイント解説

商社とは、輸出入に関わる貿易や物資の販売を行う企業群です。世界を股に掛けるグローバルなフィールドで仕事ができること、大きなビジネスを取り扱うことができることから就活生にとって人気業界です。今回はそんな商社の就活について、志望動機の書き方のポイントや就活動向についてご紹介します。商社に入社したいとお考えの就活生は是非参考にしてください。

総合商社と専門商社、その特徴は?

商社は主に総合商社と専門商社に分類されます。それぞれの特徴について解説します。

総合商社

いわゆる三菱商事や三井物産といった五大商社を中心に、エネルギーや素材、食品からサービスまで幅広い商材を取り扱う会社です。世界中の企業と折衝を行う点が特徴です。

専門商社

総合商社とは異なり、専門商社は繊維専門、食品専門といった特定の分野に特化した卸売業を行っています。総合商社に比べると会社規模は小さいですが、専門性の高さから特定の分野において総合商社に負けない競争力を持っています。

企業・業界について詳しくを調べる方法は、下記の記事も参考にご覧ください。

「インターネットでの業界研究・企業研究のやり方」

 

商社の就活・志望動機を書くポイント

総合商社と専門商社で就活のスタイルは少々異なります。業務内容の根幹は同様ですが、扱うプロダクトや顧客に違いがあるからです。そこで志望動機の書き方を事例にあげ、それぞれの就活スタイルについて紹介します。

志望動機のポイント(総合商社編)

総合商社の志望動機を記載する上でのポイントを2つ解説します。

仕事を通じて何を成し遂げたいのかを記載すること

総合商社の仕事は単純に物の仲介ではありません。例えば、鉱山を発掘・先行投資をして、鉱山における権益を獲得し、自社の販売網を活用して、最終的に大きな収益を得るといったビジネスモデルも展開しています。

様々な事業がある中で、その企業で何をしたいのか?重要なのはビジョンです。自分のやりたいことを俯瞰してよく考えてみてください。それを明確にしていく作業はとても重要です。

世界を豊かにしたい、日本と世界の架け橋に・・はありきたりすぎる

上記の謳い文句は商社の志望動機によくでてくるキーワードです。その文面にオリジナリティがありませんん。本当に世界を豊かにしたいと感じているのであれば、世界を豊かにしたいと考えたエピソードや、その企業であればなぜ実現できるのかといったところまで記載するようにしましょう

志望動機のポイント(専門商社編)

専門商社の志望動機を記載する上でのポイントも2つ紹介します。

特化した業界やプロダクトに対する想いを記載すること

専門商社は、食品、お酒、繊維、化学など様々な領域に特化した事業会社があります。なぜその業界やプロダクトに魅力を感じているのか、魅力を感じたきっかけやエピソードなどを必ず記載するようにしましょう。分野が特化されているだけに、より業界についての知識や情報、今後マーケット予測など調べておくと、より踏み込んだ志望動機が書けると思います。

総合商社にできない企業独自の取り組みを企業研究でチェック

業界を特化してビジネスを展開しているがゆえに、その業界の中で商社機能以外のビジネスを展開している企業があります。例えば食品専門商社でありながら卸売業だけでなく、プライベートブランドを立ち上げ、メーカーのようなビジネスを展開しているケースなどです。業界を特化しているからこそ、市場のニーズにも敏感で、業務の範囲を広げることができます。そうした企業の独自の取り組みを理解していると、採用担当者の目を引く志望動機が書けるかもしれません

商社業界における就活動向

では昨今の商社業界の就活動向について探っていきましょう。

商社は就活生にとって人気の企業群です

キャリタスが2023年卒の就活生人気企業ランキングを発表しています。

発表によると伊藤忠商事や三菱商事といった大手総合商社が10位以内にランクインしており、多くの就活生が入社を望む人気企業と言えます。

コロナの影響が大きい

新型コロナウイルス の影響により、各社とも苦戦を強いられています。2020年8月に大手総合商社の一角である住友商事が最終損益赤字を発表しました。世界的な消費の鈍化、原料の価格変動、大型プロジェクトのストップなどが業績悪化の要因として考えられます。業績が悪くなると、人員整理や雇用抑制といった影響が出てくる可能性があります。昨今のコロナ感染者数増加に伴い予測は難しくなってきています。

外国語能力は引き続き必要

世界を股に掛けるビジネスを展開している総合商社であれば、昔から外国語スキルが採用要件になっています。今日、コロナの影響で海外への渡航が禁止されていようとも、翻訳アプリや音声認識技術が発達しようとも不変のものです。むしろ英語を話す人が増えた今、中国語やヒンディー語など英語以外のスキルを持つことで就活が有利に進む可能性が考えられます

まとめ

コロナウイルスの影響があるとは言え、商社は引き続き就活生にとって人気の企業群でしょう。一方で世界景気が冷え込み、消費が落ちると、商社の採用人数が減少する可能性があります。多くの就活生で少ない採用枠に入るべく、競争は激化が予想されます。

商社志望の方は本記事も参考に、より業界研究と企業研究を深め、志望動機や自己PRをブラッシュアップしてください。

また、商社を目指す方の中にはグローバルに活躍したいという方も多いでしょう。

グローバルに活躍したい方はぜひ、下記の記事も読んでみて下さい。

グローバルに活躍する社会人を目指すための就活

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