- 2019-12-4
- 2024-5-13
- 就活塾NAVIコラム
- 就活準備, 自己分析, 志望動機, 企業研究
就活準備をはじめようとするときに、就活ノートを作ったほうが良いという話を聞きます。就活ノートとはどういうものなのか?作り方は?就活生が気になる点をまとめました。ぜひ参考にして、自分だけの就活ノート作成にお役立てください。
目次
「就活ノート」とは?
就活ノートとは、ただ就職活動においてメモをするだけのノートではなく、情報収集と思考整理のワークスペースと言えます。必要な観点で情報を集め、自分の考えや価値観を言語化していく重要なツールです。
自己分析、自己PR作成、業界研究、企業研究、志望動機作成などをひとつのツールで行うことで、一貫したストーリーができますし、立ち戻ることも容易になります。
例えば、志望動機には企業の情報だけでなく自分の強みを入れ込む必要がありますので、就活ノートの企業研究・職種研究と自己PRのページを参照しながら志望動機を作ると効率的で自分らしい志望動機が作成できます。
就活ノートの基本的な機能
就職ガイダンスで講師の先生に就活ノートを用意するように言われたけど、実際何を準備すればいいのか?と思うかもしれません。就活ノートには何を書けばいいのでしょうか?就活ノートの基本的な機能を確認しておきます。
・自己分析をためるところ
・業界・企業研究をまとめるところ
・進捗管理をするところ
自己分析は、就職活動の基本であることは誰もが理解していることと思います。自己分析に関係することは、とにかく何でも書いておくようにしましょう。具体的な方法はのちほど紹介しますが、どのような場面でも自分を表すワードが思いついたら書いておくことをおすすめします。
作成方法(綴じノート、ルーズリーフ、市販のもの)
就活生から就活ノートは綴じノートがいいですか?ルーズリーフがいいですか?と聞かれることがありますが、答えは「自分が好きなほうを使ってください」です。好きなほうというのを具体化すると自分で管理できるほう、ということになります。ルーズリーフの抜き差しが苦にならずにきちんと整理したいという人はルーズリーフがよいでしょうし、1冊にまとまっていていつでも見返せることが重要という方は綴じノートがよいでしょう。
いずれにせよおすすめしたいのは、ページをケチらずにとにかくたくさん書くことです。絵をかいたり、マインドマップを書いたり、ライフラインチャートを書いたり、とにかく多方面から自分に考えることをおすすめします。キレイにまとめようとしないことです。
市販の就活ノートもあります。自己分析のフォーマットや企業調べの項目などがあらかじめ印刷してありますので、分かりやすいです。モノにもよりますが1000円くらいします。使うこと自体は問題ありませんが、すでにフォーマットがある場合は、埋めたことで満足してしまうことがあります。就活ノートは情報収集と思考整理のワークスペースなので、書いたことをもとに自分の考えを整理したり客観視することが重要です。
就活塾の視点:就活ノートを使ったおすすめの自己分析のやり方
就活ノートを使って自己分析を行う前に、自己分析の目的を確認しておきます。就職活動における自己分析の目的は、①就職活動の軸・企業選びの軸を定めるため、②自分の強みを明確化・言語化するため、と整理できます。就活ノートを使って、①も②も実現できます。
大まかな流れとしては、過去→現在→未来を意識することが重要です。過去の経験を振り返り、それを意味づけ、現在身についている強みを洗い出し、未来にどうなりたいかを考えることです。
過去の出来事を洗い出す
まずは、過去の出来事を洗い出しましょう。小学校、中学校、高校から振り返ることを推奨する場合も多いですが、ここでは大学時代に限定します。大学時代の出来事を振り返ってみてください。
以下のワードから思いつく、自分の経験・出来事を思い出して書き出しましょう。「部活」「ボランティア」のように、継続的に続く活動を一言で書くのではなく、部活やサークルだとしても、その中で具体的に取り組んだことを書くようにしましょう。例)部費の集金でトラブルになったが、話し合いと声かけで乗り越えた
・うれしかったこと
・大変だったこと
・一番時間を使ったこと
・大学生以外の大人と関わったこと
・最もお世話になった人との関わり
・最も成長を実感したできごと
・議論をしたこと
・自分なりに工夫したこと
・自分で決断したこと
・複数の友人と行ったこと
・何らかの役職・役割を果たしたこと
行動・経験を深堀する
次に、ここで洗い出した出来事を、深めていきます。次の質問に答える形で、書き出してみて下さい。全ての出来事が当てはまらない可能性がありますが、いくつかの行動を以下の観点で整理しておくことをおすすめします。
・なぜその行動をしようと思ったのか
・その行動においてハードルとなった課題は何か?
・その課題をどのように解決したか
・その行動から学んだことは何か
・それを強みとして表現すると何だと言えるか
フォーマットに沿って書くことだけが就活ノートの活用方法ではありません。自由に、気が付いたときにキーワードを残しておくことも非常に重要です。気になった断片的な言葉を書いておきましょう。例えば、友人や親との会話、就職ガイダンス、ナビサイトを見ているとき、企業の説明会のときなど、思いついた時には書いておきます。優しいところあるよねという会話だったり、インターンシップに行きたいと考えた理由を書いたり、自分のことに関することは何でも書いておきましょう。あとで自己PRや志望動機をまとめるのに役立ちます。
【見本付き】就活ノートに書く自己分析例
<大学時代に大変だったことは何か?>
吹奏楽部の30周年創立記念演奏会で集客に苦労したこと
<なぜその行動をしようと思ったのか>
吹奏楽部で企画の仕事を担当した。30周年だからこそ、新しい企画にしたかった。
<その行動においてハードルとなった課題は何か?>
吹奏楽部メンバーとの意見調整。反対意見もあり、周りを説得する必要があった。
<その課題をどのように解決したか>
集客目標と表現への想いを共有し、みんな納得してくれた。
<その行動から学んだことは何か>
やってほしいことを伝えるのではなく、目指すことを伝えることで人は動いてくれること。
<それを強みとして表現すると何だと言えるか>
周りを巻き込み新しいことを成し遂げる力
また、頑張った取り組みなど自己分析をしておくことで、面接での回答にもつなげられるでしょう。伝え方や書き方についての詳細は下記のコラムを参照ください。
「就活面接で聞かれる「学生時代頑張ったこと」きちんと伝えられていますか?伝え方・書き方のポイントを解説」
就活ノートを使ったおすすめの企業分析のやり方
複数の企業を共通の観点で比較するのに、就活ノートは役立ちます。行きたい企業や気になる企業は、具体的な情報をもとに、企業に対する印象や魅力を自分の言葉でまとめておきましょう。あとで何度も見返し、深めていくことになります。
以下の項目で企業を調べてみましょう。重要なのは、企業の情報に対する自分の考察を記入しておくことです。これがのちの志望理由につながりますので、良いことも悪いことも思いついたことは何でも書いておきましょう。
・企業概要:企業名、業界、事業内容、経営理念
・条件:基本給、年間休暇、福利厚生
・職種:募集職種、仕事の特徴、顧客は誰か
・自分の考察:この企業に魅力を感じる点、自分だったらどのように活躍できそうか
・就活スケジュール:エントリーシート提出期限、説明会予定、Webテスト、筆記試験、面接の予定
ポイント:会社説明会では事実だけでなく感じたことを書く
会社説明会では、企業が多くの情報を提供してくれます。それらの情報は就活ノートに書くことは就活生なら誰でもします。一歩先行く就活ノートの活用方法として、事実だけでなく感じたことも書いておくことをおすすめします。就活ノートに事実しか書いてないと、志望動機を書く段階になったときに、もう一度その企業に対して感じること、思うことを書かなくてはなりません。必ずリアルな場で感じたことを書き留めておくようにしましょう。
まとめ:就活ノートは情報収集と思考整理のワークスペース
就活ノートはワークスペースです。就活ノートを見ながら考える時間はとても大切です。自己分析において、書き出したキーワードをもとに、さらに発展させて膨らませていくのに就活ノートは役立ちます。就活ノートを開きながら、自問自答をしてみてください。
企業研究においても、整理した企業情報や条件をもとに、自分は何をしたいのか、何ができるのか、何だったら妥協できるのか、どんなことが好き(嫌い)なのか、就活ノートを開きながら是非考えてみてください。就活ノートは、ただ単に情報を整理するノートではなく、自分自身のことを考えためのツールとして活用すると、就活はさらに充実したものになると思います。
また、就活をしていると自分に合う企業が分からないという方も多いでしょう。
そんな時は「就活塾」を利用しましょう。就活塾では自分に合った企業を紹介してくれます。