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【徹底解説】銀行業界志望の就職活動とは?

就活において銀行業界は就活生にとって人気のある業界の1つです。就活ランキングでも三菱東京UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ、りそなグループ、三井住友銀行と名だたる銀行がランキング上位に並んでおり、業界対策を重視している就活塾は多いです。対策をしっかり立てないと選考フローにすら乗れないほどの難易度を誇ります。今回は銀行の就職にフォーカスしてその傾向と対策を徹底解説します。

銀行の就職難易度は?

まず、概論として銀行の就職難易度について解説します。都市銀行、地方銀行共に就活ランキングでは最高人気を誇る業界と言っても良いでしょう。就活人気ランキングでは毎年上位にランキングしており、各地方でも人気上位といえば銀行となるくらいの人気度です。その難易度は高く、数百人(都市銀行)・数十人(地方銀行)の枠に数千人の候補者が殺到するので、この競争を突破するのは至難の業と言えるでしょう。

【参考】就職人気ランキング

就職人気ランキングの表

就職人気ランキングの表2

引用元:最新版!「就職人気ランキング」トップ300社(東洋経済新報社ホームページ)

就活における銀行業界とは?

銀行と一口に言っても様々な種類の銀行が日本には存在するので、どの業態を志望するかによって志望動機や軸は変わってくるでしょう。各分類に応じた仕事と就活での特徴を解説していきます。

お金、コイン

就活における銀行の分類

就活において、銀行は政府系・都市・地方・信用金庫の4つに分類できます。それぞれビジネスの方針の違いから採用方法や選抜方法が変わってきているので、銀行だから全部同じとは思わないようにしましょう。

【政府系銀行:銀行の分類その1】
・日本銀行
・国際協力銀行
・日本政策投資銀行
・日本政策金融公庫など政府系銀行は国として金融市場の安定化と企業支援を目的に設立されている銀行です。日本銀行以外は株式会社化しているものの、民間の銀行とは異なり、公益を主眼においたビジネスを展開しています。就活ではなぜ民間銀行ではなく政府系銀行を志望するのかという軸を定めておくことが必須です。また、学力も選考対象に入り、筆記試験での足切もシビアに行うので、対策は十分に準備しましょう。
【都市銀行:銀行の分類その2】
・三菱東京UFJ銀行
・三井住友銀行
・みずほ銀行
・りそな銀行など都市銀行は全国に支店を有する広域銀行を指します。特に三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は3メガバンクと並び称され、就職人気ランキングでも上位に位置しています。民間銀行としてトップクラスであるので、ダイナミックな仕事から各地域でのビジネス展開と幅広い仕事に就くことが可能です。反面、選考フローは長く厳しく、リクルーター面談・webテスト・人事面談と多岐に渡ります。それぞれで高評価を得ないと選考フローを先に進めることはできないので、一回一回の面談を大事にしましょう。
【地方銀行:銀行の分類その3】
・千葉銀行
・横浜銀行
・静岡銀行
・足利銀行など地方銀行はその名の通り、各都道府県や地域に根差したビジネスを展開している銀行です。各都道府県に1~2行存在し、地場の中堅中小企業を中心に支援を展開しています。最近では地域間連携を模索して生き残りを図っているので、新しいビジネスに触れる機会にも恵まれています。選考フローとしては、面接と筆記試験を絡めたものが中心となり、なぜ他の業態ではなく、地方銀行で働きたいのかがシビアに聞かれると想定した方が良いでしょう。
【信用金庫:銀行の分類その4】
・湘南信用金庫
・城南信用金庫など信用金庫は地方銀行の営業領域を更に狭めた業態を取っており、市町村単位でエリアを区切ってビジネスを展開しています。銀行が融資できない中小企業の支援や地域密着でのビジネス支援を展開しています。地域密着型の支援が可能なため、地域貢献意欲の高い人にとっては天職といえるでしょう。選考フローとしては、面接と筆記試験を絡めたものとなり、なぜ信用金庫で働きたいのか?を中心に本気度を試されます。

 

就活塾の視点:銀行の就職活動とは?

各業態における就活の特徴が分かったところで、特に銀行業界で特有な選考での特徴やよくある疑問への回答を紹介します。これを知っていると知らないとでは選考結果に大きな違いが出てくるので、注意しましょう。

クレジットカード

リクルーター面談

リクルーター面談とは候補者と属性が近い行員や年次の近い行員がグループになって就活生を面談して選抜していく選考方式です。体裁としては、「銀行の業務内容理解のために」という形式ではありますが、実際にはカジュアルな面接と捉えた方が良いでしょう。リクルーターの集団は複数人の若手行員で構成されており、彼らからOKをもらうことができれば人事面談へとたどり着くことができるのです。

【リクルーター面談で聞かれる質問】
・就活の軸は?
・銀行への志望度はどれくらいなの?
・銀行の中でもうちはどれくらいの志望度なのか?
・他に受けている業界や企業はあるのか?
・何か業務で知りたいことはあるか?

重要なのは、これらの質疑応答に対して一貫性を持たせることです。面接官によって回答が違ってしまっては、「この人は人によって回答を変えていて信頼ならない。」と言われかねません。リクルーター面談は一貫性が求められ、一回一回が本選考の舞台だという認識で臨みましょう。

激しい囲い込み

そして、銀行の特徴として、競合他社へ優秀人材が流れてしまうことを恐れるがあまり、内定拘束や囲い込みを激しくする傾向があります。総合商社や損害保険会社、他の銀行への人材流出を防ぐための措置と言われています。それゆえ、内定をもらう際には覚悟を持たないと後で内定辞退という展開になった際に精神的につらく、また断るのが大変なことになるので注意が必要です。

銀行の就職で資格は求められるのか?

銀行を受けるにあたり、簿記やビジネス会計の資格が必須だと思っている人がもしかしたらいるかもしれませんが、そんなことはありません。入行後にみっちりと研修があり、座学で銀行業務についてのレクチャーがあるので、資格は必須ではないです。逆に資格をひけらかしてはマイナス評価になるので、注意が必要です。証券アナリスト、公認会計士、税理士といった狭き門の資格は銀行でも志望部門が定まっている場合には有効なケースがありますが、ほとんどの人には無縁と言えるでしょう。

銀行の就職で有利な学部は存在するのか?

銀行の就職では有利になる学部は存在しません。文学部だろうが経済学部だろうが関係なく、なぜ銀行志望なのか?がはっきりと表現でき、自分のキャリアの目標と銀行との親和性をロジカルに説明できれば問題ないです。むしろ学部で萎縮してしまい、機会損失になってしまうことの方がもったいないです。

また、金融機関の就活動向は下記の記事にまとめているのでご参照ください。

業界別の就活動向について【金融機関編】

就活塾的まとめ:銀行の就活を上手く行うために

銀行の就活について解説してきましたが、イメージできましたでしょうか?確かに就活では人気の業種となっていますが、適切に対策すればおのずと結果が伴ってくる業界とも言えます。一番良くないのは、事実も確認しないで思い込みと先入観だけで対策を行い、後手に回ってしまうことです。

重要なのは銀行ごとの特徴と傾向を理解しつつ、あなたのキャリアの考え方に合っているかチェックして臨むことです。本コラムを参考に銀行への理解を深めてもらえれば幸いです。

その他にも企業や就活についての情報を知りたい場合は「就活塾」の利用をおすすめします。

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就活塾について気になる方はぜひ下記の記事をご覧ください。

「就活塾とは?利用をおすすめしたい就活生や概要、活用法を解説!」

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