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就活で増えている動画面接(録画面接・WEB面接)の対策とは?

近年、動画面接(録画面接・WEB面接)の機会は非常に増えています。企業、学生双方のメリットが大きく、今後も増え続けることが予想されており、就活塾でも指導が増えています。
一方で、通常の面接と対策のポイントが異なる部分があります。事前に対策ポイントを把握し、余裕をもって本番にのぞみましょう。

なぜ動画面接(録画面接・WEB面接)が増えているの?

動画面接・企業側のメリット

・面接にかかる工数・コストを大幅に削減できる
・採用までのリードタイムを短縮できる
・接触が難しい地方から効率的に採用できる

学生側はあまり意識することはないかもしれませんが、企業は新卒採用をするのに大きなコストがかかります。1人あたり50万円以上かかると言われており、年々そのコストは向上しています。また一般的に近年企業では、人事や総務などのバックオフィスと呼ばれるお金を稼がない部門の人を減らす傾向もありますので、なるべく人事部の社員の手間を減らしたいというニーズがあります。

動画面接(録画面接・WEB面接)が増えてきている背景には、そうした手間とコストを削減したいということがあるのです。

面接を行うにも、場所の確保、スケジュール調整、面接官の確保など、やるべきことは多いです。動画面接だと、時間や場所を選ばないので、これらの手間やコストが軽減されます。

そうした背景により、動画面接を1次面接として扱う企業は増えています。選考の1つのステップを飛ばすことができるので、内定を出すまでの期間を大幅に短くすることができます。採用人数の確保、内定者の囲い込みをするにあたり、採用までのリードタイムを短くすることは企業にとってとても重要です。

これまで地方には、国公立大学などの優秀な学生がいることを人事担当者は理解してはいるものの、かかるコストから考えて手は出せずにいたという企業は多いです。動画面接によって、距離のハードルを超えて地方の優秀学生にもコンタクトしやすくなってきています

PCと面接風景

 動画面接・学生側のメリット

動画面接(録画面接・WEB面接)は学生にとってのメリットもあります。

・移動費用や時間をかけることなく面接ができる
・日程調整がなくて楽!
・自分の部屋などリラックスした状態でのぞめる

就活生にとって就職活動中の交通費の負担は重いです。地方学生はもちろんのこと、首都圏在住であっても大学や自宅のある生活圏と、面接に行くビジネス街とで異なることも多く、それなりに負担はかさみます。動画面接では交通費の負担がなくなり、また、日程調整をする必要がないので時間的にもメリットは大きいです。

インターンシップの応募時期ならまだよいですが、本番の選考となると面接や会社説明会が重なることも多くなってきます。そのときに動画面接の、特に動画を録画して応募する企業なら、時間を選ばずに面接を受けることができます。

面接会場の緊張する空気の中ではなく、自宅などリラックスした場所で話すことができるのは学生にとって大きなメリットです

スマホと就活生

動画面接(録画面接・WEB面接)の注意点

企業から選考に関する連絡が来て、1次面接が動画面接と書いてあった場合、慣れていないと焦るかもしれません。しかし動画選考は、事前にある程度の知識を得ておくと、気持ちに余裕をもって臨むことができます。企業に見てもらいたい自己PRの内容や話し方以外の要素で評価が下がらないように、是非ポイントを押さえて取り組んでください。

・ 撮影機材は目の高さにセッティングする

学生はスマホで撮影する場合が多いと思いますが、何も考えずに撮影すると伏し目がちになったり、画面に対して自分が小さくなったりしてしまいます。動画を見るように机に直置きしたスマホで撮影すると、上から見下ろした姿で映ることになります。

まず、目線の高さに合わせてカメラをセッティングしてください。目線の高さでスマホを安定させるのは意外と大変です。100円ショップでよいので、三脚を準備しましょう

次に、カメラと自分との距離を調整し、動画内の自分のサイズが適当になるようにします。頭の部分を数センチ空けて、胸元まで収まるようにするとよいでしょう。

 ・背景に気をつける

自分の部屋の場合、背景に私物が映り込まないようにしましょう。アイドルのポスターやぬいぐるみなど、面接官が気になってしまいそうなものは映らないように注意してください。背景は白い壁がベストでしょう。無地のカーテンでも構いません。

 ・画面の明るさ

慣れていないと意外と無頓着なのが明るさです。夜で部屋の照明だけで撮影する場合、上からの照明の光で顔が陰になり、暗くなってしまうパターンも多いです。白い紙などでレフ版の代わりに照明が反射して顔にあたるようにしておくのもよいです。youtubeの動画撮影のノウハウサイトを参照するのもよいでしょう。

 ・周囲の音

本人が気づかなくても、面接官側が気になるのが周囲の音です。できるだけ静かな環境を選んでください。周囲の音が入りやすいカフェなどは避けましょう。家族がいる場合は、話し声やテレビの音などにも気を付けてもらいましょう。

・服装はスーツやジャケットが基本

動画面接の服装は、基本的に面接に行く時と同じ格好と考えましょう。当然、髪型やお化粧も重要です。相手にどのような印象を与えるか、という観点で自分の姿を見てみてください。

 

就活生

動画面接(録画面接・WEB面接)って、どんな面接なの?

一度も動画面接を受けていない人は、動画面接とはどのようなものか気になりますよね。まず大きくは2つのパターンがあります。録画面接とライブ面接です。録画面接とは、自己PRなどの動画を期日までに録画(アーカイブ化)してアップロードするものです。その動画を企業の採用担当者が後で見て合否を決めます。

ライブ面接とは、決められた時間に企業側と学生がインターネット接続して、リアルタイムで面接を行います。お互いにコミュニケーションしながら進みますので、通常の面接とほとんど同じ形式になります。スカイプを利用したスカイプ面接と呼ばれているものも、このライブ面接となります。



録画面接って、どんな面接なの?

ライブ面接はイメージが湧きやすいと思います。LINEのビデオ通話と同じイメージです。しかし、録画面接はいったいどのようなものか、どう対応したらよいか事前に把握しておきたいという就活生は多いのではないでしょうか。

録画面接とは、あらかじめ録画した動画で選考が行われる新しい形式の面接です。学生が自ら撮影した面接用の動画を、採用担当者が見て合否を判断します。

企業側は、専用のツールを使って録画面接を行うことが多いです。「動画面接 ツール」と検索すると、人事担当者用の参考サイトがたくさん出てきますので、どのようなツールがあるのかを調べることができますが、そちらはご参考までに…。

録画面接の流れは難しいことはありません。企業から案内のメールが届きます。メールにあるURLをクリックしてWEBアプリを使ったり、専用のアプリをダウンロードして応募します。ログインしたら、選考の企業の情報や動画を確認します。動画ばかりではなく、テキストで質問がある場合もあり、選択設問や自由記述など様々です

一般的には企業側の動画設問がある場合が多いです。例えば、採用担当者が動画で「まず自己紹介をお願いします」などと話すパターンです。それを受けて、自撮り動画で自己PRをします。このとき、自分のスマホの動画アプリを使うのではなく、WEBアプリやダウンロードしたアプリで録画するパターンが多いです。

撮り直しできる場合とできない場合がある

自分が撮った動画を撮り直しできるかどうかは、企業が採用している動画面接ツールの仕様によって異なります。あるツールでは、撮り直しできる回数が企業により設定できるため、撮り直しできないようにしている企業もあります。その場合は、その場で提示された質問に答えるため、より本番に近い瞬発力が求められます

撮り直しできても回数制限がある場合があり、心の準備は必要です。上手に話せたか、いい表情ができているか、などの要素で撮り直すのはよいですが、先述した目線の高さや明るさ背景など、事前のチェックで解消できる部分で撮り直しになることは避けましょう。

スマホとPC

動画面接(録画面接・WEB面接)の対策

事前準備/事前練習の勧め

選考に動画面接があると分かった時点で、一度自分のスマホで動画撮影してみることをお勧めします。撮影する場所、明るさ、背景などをシミュレーションしておきましょう。

動画面接で聞かれる質問は、割とオーソドックスな質問が多いです。一次選考の代わりにすることが多いためです。自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)の3種類は、1分で話せるように練習しておきましょう。3種類を自撮り動画で満足いくまで撮り直しておくことをお勧めします

また、下記のコラムではWEB面接のコツを紹介しているので、詳しく知りたい人はご覧ください。

WEB説明会・WEB面接で失敗しないためのコツ。WEB就活・オンライン就活の落とし穴とは?

初の印象はとても重要

通常の面接と同じで、最初の印象はとても重要です。ハキハキ話す、よい表情をする、良い姿勢をする、という基本的な事項は通常の面接と同じく重要です。合わせてリラックスした状態であることも重要です。

今後ますます増えていくであろう動画面接の、特に録画面接について、ポイントを解説しました。事前に理解し、留意事項を頭に入れておくことはとても重要です。動画面接を得意にして、是非効率的に就職活動に取り組んでください。

また、エントリーシートの書き方や面接でのポイントを詳しく知りたい方は「就活塾」がおすすめです。

下記の記事をご覧ください。

参考:「就活塾とは?利用をおすすめしたい就活生や概要、活用法を解説!」

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