- 2020-3-10
- 2024-5-13
- 就活塾NAVIコラム
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最近はWEB上である程度就職活動が進んでしまうことが多くなっています。WEB説明会に参加し、WEBで面接を行うことで、実際に採用担当者に会わずともある程度の選考まで進むことができます。逆に言えば、採用担当者に会うことなくその企業の選考に落ちてしまうことも増えてきています。
WEB説明会やWEB面接を有効に活用するためのノウハウは重要ですが、WEB化により成長機会が損なわれてしまうことにも注意が必要です。そうならないためのポイントを紹介します。
目次
WEB説明会とは? 種類やメリットを確認しよう
WEB説明会とは、インターネットを介して行う採用説明会のことを指します。
WEB説明会は大きく分けて3種類に分かれます。動画視聴型、LIVE配信型、LIVE対話型です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
動画視聴型
すでに録画された動画を視聴するタイプです。動画が編集されている場合はテロップや図などで見やすく分かりやすくなっています。スライドを基本として、採用担当者が話している様子が分かるタイプが多いようです。会社がより魅力的に映るように、かなり作りこまれた動画もあります。
視聴する方法は、ナビサイトなどからエントリーした際に送られてくるメールや企業の採用ページにあるURLから観るものが 多いです。学生側に特別なアプリが必要な場合もありますが、ケースとしては少ないです。
時間を気にせずにいつでも視聴できることが大きなメリットですが、一方で、疑問に思っても質問をすることができないのが通常の説明会との大きな違いです。
LIVE配信型
指定された時間に、オンラインでリアルタイムに行われる説明会です。動画として編集されているわけではありませんので、ほぼ会場での説明会と同等の内容といえます。
リアルタイムで行われていますのでチャットで質問できることが多いです。気になった点などをすぐ質問することができ、それを見た企業側もすぐ質問に答えることができます。志望度が高い企業の説明会の場合は、説明会前に聞きたいことをメモ帳などに入力しておくとよいでしょう。そうすると、聞きたい質問の優先順位を付けられますし、チャット欄にコピー&ペーストですぐに質問することができます。
また、インターネット上とはいえ、参加者に限りがあり、希望者が多くて参加できない場合もあります。気づいたら申し込みが締め切りになっていることのないように、情報収集も必要です。
LIVE配信型の動画を、動画として後日公開する企業もありますが、あとで視聴できない場合も多いです。企業にはLIVE配信を見てくれた志望度の高い学生だけ採用したいという意図もあります。
LIVE対話型
リアルタイムであることはLIVE配信型と同じですが、参加人数が少なく、文字通り対話をする双方向型の説明会になります。WEB面談やWEB会議システムを活用した説明会があり、就活生側もビデオで参加することになります。説明を行う採用担当側に、参加者のカメラの映像が見えている状態になるため、参加者としてはLIVE配信型よりも気が抜けません。リアルの場の説明会に最も近い形と言えるでしょう。
質問はチャットではなく、直接会話をすることになります。自分で話さないといけないのはハードルに感じるかもしれませんが、既に就活はスタートしており、採用担当とのコミュニケーションを避ける方向ではなく、いかに自分をアピールするかという考え方のほうが正しいです。
WEB面接のポイント
WEB面接は、インターネットを介して面接を行う手法です。今日では、広く行われるようになってきました。WEB面接は就活生にとっては、移動費用や時間をかけることなく面接ができますし、自分の部屋などリラックスした状態でのぞめるなどのメリットがあります。その一方で、自分の良さが伝わらないのではないかという不安を感じることも多いかもしれません。準備の面で気を付けるべきこと、面接の仕方で気を付けるべきことをお伝えします。
背景と音に気をつける
背景は白い壁がベストでしょう。無地のカーテンでも構いません。自分の部屋の場合、面接官が気になってしまいそうなものは映らないように注意してください。WEB面接では周囲の音も拾いやすいので、気を付けましょう。
服装はスーツやジャケットが基本
動画面接の服装は、基本的に面接に行く時と同じ格好と考えましょう。当然、髪型やお化粧も重要です。必ず面接前にカメラに映った自分をチェックしてください。
撮影が下からにならないように気をつける
ノートPCで行う場合は、開いた画面の上部にカメラが付いていることが多いのでカメラの位置は割と高めになりますが、スマートフォンを机などに置いて行うと、上から覗き込む視点になります。面接官側から見ると、見下ろした姿で映ることになります。スマホを使う場合は、机に直置きではなく高さを調節するほうがよいでしょう。100円ショップの三脚が便利です。
WEB面接で特に気をつけたいこと
インターネットでは良さが伝わらないと思うかもしれませんが、雰囲気で評価しているわけではなく、表情、声の出し方、話す内容、質疑などのコミュニケーション力や論理性を見ています。WEB面接であっても通常の面接と評価ポイントは同じです。
特に注意が必要なのは表情です。直接会っているわけではないので笑顔を忘れがちです。声の出し方もボソボソ話さずに、はっきりとクリアに話すことが大事です。
詳しく知りたい人は以下のコラムも参照してください。
就活で増えている動画面接(録画面接・WEB面接)の対策とは?
WEB就活の落とし穴とは?
WEB就活には落とし穴があります。それは、自分自身の改善ポイントに気づきにくいという点です。
はじめから就活がバッチリ上手くいく人は多くありません。多くの人は就職活動をしながら、自分のダメな部分に気づいたり、他人との比較で自分のレベル感を理解したりします。ところが、WEB就活になるとその機会が損なわれ、改善ポイントに気づかないまま選考に落ち続けてしまうという事態も考えられます。なぜでしょうか?
一つ目は「他人の振り見て我が振り直せ」がしにくい環境になるということです。会社説明会やグループ面接であれば、自分以外に同じく選考を受けている就活生がいます。自分外の学生が流暢に質問をしている様子やハキハキと受け答えをしている様子は嫌でも目につきます。WEB就活では、自分と他人を比較する機会が少ないという事情があります。
二つ目は、業界研究、企業研究が浅くなりがちであるということです。学外の合同説明会や学内の合説では、興味のあるなしに関わらず広く企業を回ることで業界の違いなどを理解することができました。ところがWEB就活になると、元々興味のある企業だけ説明会を聞くようになるため、知識不足になります。また、採用担当者の立場からすると、動画視聴型やLIVE配信型だと記録に残ってしまうので、ぶっちゃけトークをしにくいという側面もあります。そうなると業界や個々の企業の深いところまで理解することが難しくなるかもしれません。ただしWEB上でもポイントを押さえれば、一定レベル以上の就活知識を増やすことは可能です。気になる人は以下のコラムを参照してください。
三つめは、活動量が減り企業との接点が減る可能性があるという点です。WEB就活中心になると、就活生同士出会うことも減り、情報交換の機会や刺激を受ける機会が少なくなります。能動的に自分から行動しないと、企業との接点が増えない状態になります。
今は就活の一つの方法としてオファー型が増えています。希望業種や自己PRなど、自分の情報を登録しておけば、企業側からオファーが来るサービスです。情報感度の高い人はもう使っていると思います。実は企業側も学生との接点を増やすために、オファー型の活用を急速に進めています。詳しく知りたい人は以下のコラムを参照してください。
企業からオファーが来る?逆求人・スカウト型サイトのオファーボックスやdodaキャンパス活用方法
まとめ:WEB就活をうまく利用して成長を!
WEB就活をすることで効率的に活動できることは、就活生にとっても企業にとっても大きなメリットがあります。地方の学生などは特にメリットを享受できることでしょう。ただし効率性だけでなく就活生にとって忘れてはいけないもう一つの観点は、就職活動は自分自身を成長させてくれるということです。意識さえすればWEB就活でも成長することができます。一皮むけたあなたが採用担当者の目に留まるよう、自分自身を振り返りながら充実した就職活動を目指してください。
追記:新型コロナの影響でオンライン就活が一般的になりつつあります。形がオンラインになっても就活の本質は一緒です。身だしなみや心の準備をしっかり整えて、落ち着いて臨んでください。