- 2020-11-4
- 2021-1-30
- 目からうろこの就活
厚生労働省が10月2日に2020年8月度における有効求人倍率を発表しました。就活シーズンよく耳にするであろう”有効求人倍率”ですが、あまり意味を知らない方もいるのではないでしょうか。有効求人倍率の意味を知ることで、就活の戦略なども変わってくるかもしれません。また、ご自身の長期的なキャリアを描く上でも知っておくべき指標です。是非これを機会に意識してみてください。
有効求人倍率とは
有効求人倍率とは、仕事を探す人1人に対し、何件の求人があるかを示す指標です。(計算方法:有効求人数/有効求職者数)そのため、就職や転職のしやすさを表すことができます。最も高かったのが、2019年度で1.55倍、一方で最も低かったのがリーマンショック後の0.45倍というデータが出ています。
最新有効求人倍率の動向
2020年10月2日に発表した8月の有効求人倍率は1.04倍で前月から0.04ポイント低下。6年7カ月ぶりの低水準となり、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた雇用情勢の厳しさが顕著になっています。
また雇用の指標となる新規求人の減少幅が大きく、前年同月比で27.8%の減少となっています。特に、宿泊・飲食サービス業が49.1%、生活関連サービス・娯楽業が41%、製造業(38.3%)や情報通信業(34.6%)、卸売業・小売業(34%)など幅広い産業で大きく落ちこんだ結果となりました。
有効求人倍率の活用方法
・有効求人倍率が高い時代の就活:売り手市場
積極採用の企業が増えます。本来なら内定率は低い希望の企業にも、どんどんエントリーして攻めの戦略がしやすいです。内定数が多くなることが予想されるので、内定数に慢心せず納得のいく就職先を見つけること、内定辞退などに気を配ることが求められるでしょう。
・有効求人倍率が低い時代の就活:買い手市場
採用スタンスが消極的な企業が増えます。そのため就活に対するハードルが高まります。書類通過率、面接通過率の悪化が考えられるため、エントリー企業の追加、面接の事前準備の徹底などが求められます。少ない内定で比較検討ができない可能性があります。内定数が少ない中で納得感の高い就職先を見つけるためにも、その企業をよく知り、面接の機会を大切に選考を進めていきましょう。
就活塾的まとめ
有効求人倍率という毎年発表されるため、その年の就職難易度や景気の動向を示す重要な指数です。新型コロナの影響により、就活戦線は昨年までと様変わりしています。オンライン面接など、選考方法も多様になって来ました。指標も意識しながら、早めに就活の準備や対策を練ってみてください。