- 2017-11-8
- 2022-12-4
- 就活塾NAVIコラム
- 面接, 自己分析, キャリア形成
あなたは5年後、そして10年後の自分が想像できますか?
就活はあなたのキャリアを決める大事な第一歩。
だからこそ、将来の自分を見据えて就職活動をおこなわなければなりません。
「そんなことわかってるよ」という方もいるかもしれませんが、自分の中でもやもやと考えているだけではNG!じつのところ、「5年後の自分、10年後の自分はどうなっていますか?」という質問は、就活面接において鉄板の質問なんです!
企業はなぜそんなことを聞くのか?どうして明確に考える必要があるのか?
5年後、10年後の自分の考え方や企業の意図、回答例をご紹介します!
目次
5年後の自分、10年後の自分を想像できますか?今将来を考える理由とは
「学生の今から5年後、10年後の社会人の姿なんて考える必要ある?」と思ってしまう方も多いはず。
そうですよね、そんな先のことよりも目先の就活のほうが大事!と思うのも、無理はありません。
しかしながら、今将来のことを考えることは、あなたの人生においてもとても役立ちますし、さらにいえば就職活動にも役立てることができます。
今5年後の自分、10年後の自分を想像することは、以下のような2つのメリットが挙げられます。
①目標を定めることでキャリアプランを明確にできる
就活において最も大切なことは、自分のキャリアや働き方を考えることです。
もちろん、働いたことのない皆さんにとっては想像するのは難しいかもしれません。
しかし、10年後の未来、自分がどうなっていたいかを考えながら、業界研究や企業研究をおこなってみてください。
「自分はこんなことがやりたかったんだ!」
「こういう仕事が向いているかもしれない」
などと、具体的なキャリアプランが見えてくるようになります。
②目標のために何をしていくべきかを考えられる
5年後の自分や10年後の自分が想定できれば、その自分になるためには何ができるかを考えることができます。
たとえば世界を股にかけて仕事がしたいなら、今から英語の勉強をスタートさせたり、外資系の会社を探したりと行動する範囲が広がりますね。
5年後、10年後の未来を考えることは、就活の質問に答えるためだけに考えることではなく、あなたの将来をよりよいものにするために、とても大切なことなのです。
将来の自分が想像できない…5年後、10年後を見据える考え方のポイント
「やりたいことも特にないし、自分の将来もまだ想像つかない……」という方もいることでしょう。
やりたいことが決まっている友人を見て、焦ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、まだ決まっていなくても大丈夫!
学生のうちに、じっくり考えればよいのです。
まずは以下の3つのステップからはじめてみましょう!
①業界研究、企業研究をすることで、将来自分がなりたい像を考えてみよう
まずはどんな仕事があって、どんな働き方があるのか、さまざまな企業や業界を覗いてみることからはじめましょう。
業界研究や企業研究は、本でもネットでもおこなうことができますし、就活塾を利用したり、学校の就活課に相談したりすることでも見えてきます。
まわりの友人にどんな業界を受けるつもりなのか、聞いてみるのもよいですね。企業研究に関する詳しい内容は下記の記事をご覧ください。
②社員の紹介記事などをチェックし、先輩社員を見てみよう
企業のホームページや就活サイトなどには、実際に内定をもらって社会人になった先輩たちのインタビューなどが多数掲載されています。
彼らの意見を見ることは、将来の働く姿を想像するうえで、きっと役立つはず。
自分もこんな風に働くのかな、と妄想しながら見てみましょう!
③OB・OG訪問をしてみよう
いちばん身近な将来像といえば、OB・OGです。
OB・OG訪問をすることで、先輩たちがどんなふうに働いているのか、いろいろと聞いてみるとよいでしょう。
自分の大学の出身者の働きぶりを知ることは、リアルな社会人像を想像しやすいはずです。
なぜ5年後や10年後の自分を聞かれるの?企業の意図とは
学生の皆さんにとって、将来のことを考えることはとても重要であるとお話しました。
しかしながら、企業にとっては何が目的なのでしょうか。
就活面接における鉄板の質問ネタということは、それだけ企業も重視しているということ。
主には以下の3つの意図が考えられます。
①学生の現実的な目標やビジョンを知りたい
学生に5年後や10年後の質問をする場合、企業はその学生がどんなことを考えているのかを知りたがっています。
数十年後では、漠然とした目標になってしまいがちですが、10年後までであれば実にリアルな将来。
企業はその近い将来に学生がどんなことを考えているのか知りたいのです。
明確な目標やビジョンを持っているかどうか、仕事にどんな印象を持っているのかなど、学生の人となりを知るのにとても役立つ質問です。
②仕事への意欲があるかどうかを知りたい
この質問によって、学生の仕事に対する意欲を試しているということも考えられます。
明確なビジョンがあるということはつまり、それだけ仕事に関心があるということ。
「この子は自社に入ってからも活躍してくれそうだな」という期待を持つことができます。
逆に、将来のことを考えられていない学生は、「向上心がないのかも?」とマイナスイメージを与えてしまうことに。
③キャリアプランと自社の考え方が合っているか確かめたい
いくら立派なビジョンやキャリアプランがあったとしても、それが面接した企業と合っていなければ、「うちの会社には合わないかも……」と思われてしまいます。
企業は学生の将来像を聞くことで、自社の雰囲気や働き方と合っているかを確かめたいという意図もあるのです。
「10年後(5年後)の自分はどうなっていると思いますか?」と実際聞かれたときのポイントと答え方の例:就活塾的視点
前述までのことを踏まえて、実際に企業に聞かれたらどう答えるべきなのか、
答え方を実践してみましょう。
答え方のポイントは大きく4つあります。
就活塾的視点:①あくまで仕事についてのみ答えること
いざ10年後を想像してみると、仕事以外のことを考えつく人も多いはず。
たとえば結婚して家族がいたり、女性の場合は出産時期に入っているかもしれませんね。
しかしながら、面接で聞かれるのはあくまで仕事部分のこと。
仕事以外のことは、自分のなかだけで考えることにしましょう。
就活塾的視点:②目標とそれにたどりつくまでのプロセスを明確にすること
10年後はどうなっていたいですか?と聞かれたとき、「こうなっていたいです!」
というだけでは不十分です。
10年後理想の自分になるためには、どんなことをするべきか、今からできることはあるかなど、
そこに至るまでのプロセスもきちんと話すべきです。
特に現在おこなっている努力があるのであれば、面接でアピールしてみましょう。
就活塾的視点:③企業の理念や働き方に沿った答えを出すこと
企業は、学生が自社でやっていけるかどうかを面接で試しています。
だからこそ、自分の将来像と企業の雰囲気や理念、働き方をすり合わせるのはとても大事。
共感している部分などを挙げ、その企業に入って活躍する自分を想像していることを伝えましょう。
就活塾的視点:④具体的な目標を伝えること
「〇〇について頑張りたいです」では、「5年後、10年後じゃなくてもできるんじゃない?」と思ってしまわれがち。
「社内で一番」「全国で一番」など、明確な数字などをもって、具体的な目標を発表してみると、面接官の印象にも残りやすいです。
また、5年後のことを考えるときは、10年先を見越して、中間地点の5年後で何をするかを考えると、将来像が明確になるのでおすすめです。
10年後の自分を聞いた後に、「では5年後にはどうなっていますか?」などと聞かれることもあります。
それでは、以上の4つのポイントを踏まえて、実際の回答例を見てみましょう。
10年後の目標は、御社の営業として成績トップになることです。
まずは5年後までに同期の中でトップを目指し、社内トップまで努力をしていきたいです。社内でトップになるには、「〇〇さんにこそお願いしたい」と思われるような、私だけの営業スタイルが必要になると思います。
また、御社の理念である「顧客第一主義」でお客様のことを考えて行動することも、大切になるのではと考えています。
だからこそ、まずは先輩方から学び、自分でもどんどん営業に挑戦していきたいです。今はまだ学生のため、アルバイトでお客様とのコミュニケーションを大事にしたり、話し方やコミュニケーションの取り方の本を読んでシミュレーションしています。
卒業までに、たくさん勉強しておきたいと考えています。
今回は営業を例に挙げていますが、売り上げ●%アップ、お客様を●人増やす、SEとして●●の専門性を高めるなど、あなたの業界やビジョンによって、自分らしい回答を作ってみてくださいね。
就活塾的まとめ:5年後の自分、10年後の自分を考えることは、将来でも就活でも役に立つ!
5年後や10年後の未来を想像するのは、はじめは少し難しいかもしれません。
しかし、企業研究や業界研究、そしてさまざまな人々の意見を聞けば、おのずと「将来どんな自分になっていたいか」がわかってくるはず。
答え方には少々コツがいりますが、5年後、10年後を考えることは、あなたの人生で必ず役に立ちます。将来でも就活でも役立つからこそ、自分のビジョンを思い描いてみましょう!
将来を見据えてキャリア形成を考えた就活の詳細は下記の記事もご覧ください。