就活の面接において、自己紹介や自己PRのパートで必ずと言っていいほど面接官から尋ねられるのが、「あなたの長所は?」という質問です。この質問も志望動機の質問と並んで、面接での命運を決める重要性を持っていると言っていいでしょう。逆に薄っぺらい長所しか述べることが出来なかったならば、面接は通過出来ません。今回は、就活の自己PRや自己分析において、どのようにあなたの長所をまとめるか、その手法をご紹介します。

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就活における「長所」の定義とその意義

就活における「長所」は「今までの経験で培ってきた、自分にしか発揮できない強み」を指します。ここにおける経験は、自分の人生や学生生活で成し遂げた事柄や困難であることが多く、就活で述べる頑張った経験や達成した事柄とそのまま繋がります。つまり、これまでの経験の中で出してきた結果があなただから結果を出せた要因を強みとして説明するのです。

採用担当者は、あなたの長所が自分の企業においても発揮できるかどうか面接の中で確かめ、「この候補者の長所は当社でも再現されて、将来当社で活躍する人材になるだろう。」と判断できたらあなたへ採用を出すことになります。

故に、「長所」は就活の面接において内定に至るための、「武器」となります。

就活における「長所」の例

では、どのような「長所」が評価されるのでしょうか?ポイントは3つありますので例と合わせてご覧ください。

評価されやすい「長所」のポイントとその例

評価される長所は次の3ポイントの特徴を持っています。

(1)行動や結果をイメージ出来る言葉が選ばれているか?

(2)30秒くらいの1文ないし2分(合計で最大75文字から80文字程度)で簡潔にまとめる。

(3)面接官から質問を呼び寄せる「取っ掛かり」をつける。(面接時のみ)

具体例を見ながらポイントを確認していきましょう(赤字でポイントを示しております。)

【伝わりやすい長所の例】
(1)私には、結果が出るまで挑戦し続ける「粘り強さ」があります。例は高校の際に挑戦した「全国科学コンテスト」で3年掛けて予選落ちから県代表に選ばれたことです。
(2)私の強みは、コーチした高校ラグビーチームを予選敗退から県大会優勝まで導いた、チームメイトの士気を高める「コーチング力」があります。
(3)長所は、どんな人でも自分の取り組みに巻込めることで、具体的には学部のゼミを全部まとめる連合を立ち上げた際に全ゼミの代表から合意を得ることが出来ました。

上記の例では、抽象的な言葉に対して具体例が付帯されていることで、読み手にどんな能力や長所なのかということをイメージさせることが可能となります。一見抽象的に見えて、疑問を覚えるかもしれませんが、具体例をつけることによって説明がつく仕組みとなっています。重要なのは、会ったことのない採用担当者にどうやってあなたの活動や強みをイメージ頂いて、企業の事業に結び付けて頂くか、ということです。

採用担当者に流されてしまう「長所」のNG例

逆にイメージも生まれず、そのまま流されてしまうNG例を紹介します。

【流されてしまうNG例】
(1)私の強みは「人間力」です。
(2)私の強みは3つあり、1人間力2マネジメント力3協調性です。
(3)私の強みはどんな状況でも逃げない「負けない心」です。
(4)私にはアメリカへの1年の留学で培った「英語力」があります。
(5)私の長所はカンボジアでの学校立ち上げプロジェクトで培った相手の立場を思いやる力です。

これら全て一読しても、パッ見てそれらしいことを書いて通過しそうに見えますが、「何にもイメージできず、むしろ疑問だらけで終わってしまい、読みたくなくなる」事例です。

流されてしまう長所の特徴を4ポイントにまとめてみましたので、上記のNG例と照らし合わせて見てください。

(1)○○性、○○力と抽象的な言葉に逃げ、具体的な説明がない。

(2)事実の羅列と抽象的な表現のみになっている。

(3)一見長所に見えるが「学び」になってしまっており、長所の説明になっていない。

(4)長所が拡散してしまっており、何を一番伝えたいのかわからない。

就活の自己PR/自己分析では「長所」をどうやってまとめる?

自分のエピソードを全部書き出す(自己PR/自己分析でのまとめ方その1)

誰しも、いきなり自分の強みを明確に認識してまとめることは出来ません。逆に就活の最初期の段階から「自分はこうだ。」とまとめてしまっては振り返りや分析が不十分になりかねません。その不十分な点を敏感に察知した採用担当者が「なぜ?」を繰り返して崩してくるので、振り返りが不十分な人はしどろもどろになってしまいます。結果的に採用担当者から「準備不足」だと見なされてしまい、自分では意図せず選考から脱落してしまう可能性があります。

従って、余計なことは考えずにひたすら全部自分の人生においての経験や転機となった出来事を抜け漏れなく書き出し、物語形式でも箇条書きでも良いので書いてみましょう。この際に以下の項目を意識しながら書き出すとより書きやすくなるでしょう。

【振り返りの際に抑えるべき項目】
経験の名称
何故その経験をしようと思ったのか?
の経験の中ではどんな役割を演じたか?
その経験の中でどんな出来事・問題が発生したか?
それらの問題や出来事をどう思ったのか?
出来事や問題に対してどのようなアプローチをしたか?
なぜそのアプローチをとったのか?
結果はどうなったのか?
それらの経験から何を学んだのか?
今の自分にどう活きているのか?
他に感じたことは?

この書き出し作業、意外と時間が掛かります。最低でも3~4時間、人によっては10時間かかる場合もあります。しかし、この作業をやってしまえば、後は理由であったり、モチベーションの分析と、深堀をしていくだけになるので面倒がらずにやってみましょう。

エピソードの中で大変な時、困難に際して何を考えていたか書き出す(自己PR/自己分析でのまとめ方その2)

全部書ききった後は、それぞれの経験に対して大変だったこと、困難を書き出してみてください。それらの状況を一つ一つ思い出して、この時はどう考えたか?何をしたかったのか?といった点であなたが何を考えていたか抽出しましょう。困難や挑戦に際して考えて行動して結果が生み出されるので、その考えや行動の要因となる感情やあなたの思考の特性が「長所」を形作るのです。

「なぜ」を繰り返して自分の長所を特定する(自己PR/自己分析でのまとめ方その3)

ここまで来たら、最後は「なぜ?」を何度も繰り返すのみとなります。「なぜ?」の問いかけは次のような観点で行えば、よりあなたの思考が研ぎ澄まされます。

【なぜ?の投げかけ方】
なぜそう思ったのか?
なぜその行為を行ったのか?
なぜ大変だと思ったのか?
なぜそう感じたのか?
本当にそう思うのはなぜ?
なぜ逃げなかったのか?
なぜ挑戦しようと思ったのか?
その選択を選んだのはなぜ?
なぜ後悔していないのか?

これらの問答を繰り返されて、他の人には真似できない、あなたにしか発揮できない強みが明らかになるのです。

余談になりますが、この「なぜ?」の繰り返しは準備段階から慣れておけば、本番の面接の予行演習ともなります。採用面接においても、面接官が多用するのも、この「なぜ?」だからです。この質問を問いかけることによって、候補者の思考を確かめたり、その場の対応能力を見ているので、慣れておけばいきなり「なぜ?」と問いかけられても萎縮せずに堂々と回答出来るようになるでしょう。

就活での「長所」の活用方法

就活での長所のまとめ方を紹介してきましたが、重要なのは初対面の採用担当者に対してあなたの行動や能力をイメージできるかどうかなのです。素直さ、真面目、積極性、協調性、チャレンジ精神、リーダーシップ、負けず嫌い・・ etc

長所がまとまれば、自分の考え方を知ることが出来るので、自己分析もはかどりますし、自己PRも長所の後に経験をまとめていくだけになっていくので、自分の長所を知ることは円滑な就活の準備となるのです。何よりも、自分が他者にはない長所を理解できるので、「自信」に繋がり、就活への不安も和らげることも出来ます。是非とも自分のことを知る第一歩として長所をまとめてみてください。

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