2022年春より、経団連は通年採用へ移行することを決めました。通年採用が拡大されることでこれまでの就職活動とは具体的に何が変わるのか、学生側にとってのメリットはあるのか、さらにどう動くことが有利な就職活動へとつながるのかを紹介していきます。

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1.経団連が就活ルールを廃止し通年採用へ!通年採用と一括採用の違いとは

そもそも「通年採用」とは

通年採用とは、企業が年間を通して採用活動を行う採用方式です。これまで行われていた「一括採用方式」とは異なり、春や夏に多くの企業の募集が締め切られることはなくなります。

通年採用と一括採用の違いとは

通年採用と一括採用との大きな違いは、経団連が決めた一定期間の就活スケジュールに沿った就職活動ではなく、年間を通じていつでも就活ができることです。年間を通じて募集が行われるため、海外留学で夏ごろに帰国する学生が応募に間に合わないなどの不都合が起きにくくなくなります。

2.採用の見直しはなんのため?通年採用によるメリット・デメリットとは

一括採用は、終身雇用や年功序列などと合わせて日本独自の雇用形態でした。一定期間で人員計画や教育研修ができのメリットがありました。しかしながら、高度経済成長から離れた社会環境下においては、より能力のある人材へのニーズが高まり、1人1人の見極めがより必要になりました。またグローバル化が進み、海外採用や外国人の雇用も増え、統一的な処遇で雇用を維持することも難しくなってきています

そのした背景の中、現在は売り手市場で、短期間で優秀な学生を見極めて採用計画を進めることは企業側の負担も大きく、一方で経団連に加盟しない企業が早期から優秀な学生を確保したり、学生が本業である学業に身が入らなくなったりするなどの問題あり、見直し機運が高まりました。

企業側の目線で移行となる採用形態。では、学生にとっての通年採用のメリット・デメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

通年採用による学生のメリット

・時期を限定することなく、さまざまな活動に専念できる

年間を通して採用活動が行われることで、学生は留学や大学外での勉強、研究やサークル活動など、時期に縛られずに打ち込むことができるようになるかもしれません。さまざまな活動を経験することは就職活動をする上でもプラスになります。

・精神的な負担が軽減される

精神的に大きな負担を強いられる就職活動。しかし、通年採用へ変化することによって精神的負担は緩和される可能性があります。たとえば、周囲の人と状況を比較して「夏までに内定をもらうことができなかった」「解禁前なのにあの人はもう内定をもらっている」などと焦ることは少なくなくなるでしょう。内定欲しさにブラック企業に就職してしまったり、いざ就職したら「想像していたのと違う」といったミスマッチの発生も未然に防ぐことができるかもしれません

通年採用による学生のデメリット

・人気企業は学生の競争が激しくなる

企業側が時間をかけて学生を選ぶことができるようになるため、これまでよりも学生間の競争は激しくなると考えられます。特に、人気のある大企業に入るチャンスはより即戦力のある、有望な人材に絞られるとみて良いでしょう。

・「新人らしさ」や「若さ」は通用しにくくなる

一括採用がなくなることで、これまでよりも「新人らしさ」や「若さ」は通用しにくくなることが考えられます。通年採用によって、企業が求めるものは個人の経験や知識、実力へと変化していくでしょう。

では、このようなデメリットがある中で就職活動を有利に進めるためにはなにをしておくべきなのでしょうか。

3.通年採用で就活を有利に進めるためにはなにをしておくべき?

・大学内外でさまざまな活動をする

通年採用での就職活動を有利に進めるためには、うわべだけではない実力をつけておくことが重要です。海外留学やボランティア、大学内外でのさまざまな活動など、人にはない知識や経験、スキルをつけることで実力主義の通年採用を有利に進めることができるでしょう。

・インターンに参加する

通年採用が主流になることで、企業側は中・長期のインターンを実施しやすくなります。また、学生側も時期にとらわれずにインターンに参加することができるようになります。インターンに参加することで、実際に企業で働く上での技術や経験を積むことができるため、より実力を重視する通年採用において有利になると考えられます。さらに、インターンから直接採用をねらうことも可能です。

・割り切って時間をかけながら就職活動をする

割り切って中期目線で「就職」を見つめることも必要な時代がくるかもしれません。通年採用によって企業が実力のある人材や即戦力を求めるようになるため、今後は新卒者よりも中途採用が有利な時代になる可能性があります。例えば大学を卒業してすぐに人気の企業や大企業に行くことを考えるのではなく、同業の中小企業に一度就職し、実力をつけてから行きたい企業への転職にチャレンジするということも考えてみるとよいかもしれません。たとえ人気企業であっても、別のさまざまな企業で経験や実力を積むことで、キャリア実績を価値とみなされて採用されるというケースは増えていく可能性があります

まとめ

一括採用から通年採用へと変わることで、就職活動はより実力を求められる時代へと変化していくと考えられます。通年採用において重要なことは焦らないで自分を磨くこと。これまでとは周りのペースも、就職活動までにできる経験や勉強の時間も、企業の人を見る目も大きく変わります。小手先の就活対策でどうにかなるものではなくなるでしょう。

焦らずに実力をつけて、本当に自分に合った就職をするために一歩ずつ進んでいきましょう。

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