売り手市場と言われて、就活生に有利な状況が続いています。早期に内々定をもらい、複数の内定をもらってどこに行くべきか悩む学生も多くいる中、内定をもらえずに就職活動に苦しんでいる学生も少なくありません。

就職活動をこれから迎える学生に、あらかじめ知っておいてほしい就職困難学生、つまり「無い内定」になりやすい学生の特徴についてお伝えします。

スポンサーリンク

「私は自分の信念で就職活動をします」これって問題あり?

特徴1:自己流の判断

自分の信じることを大事に就職活動をするのは、もちろん問題ありません。では、「信念を持つこと」と「自己流の判断」は何が違うのでしょうか?

「自己流の判断」が問題なのは、就職活動の常識ともいえる知識を知らないままに、自己流の判断をしているということです。根拠のない自信があるタイプや、なんとかなると思っているタイプにこのパターンが多いです。自分の価値観でしか判断をしておらず、企業が何を評価しているのか、どういうプロセスで評価されるのか、採用の仕組みがどうなっているのか、そのあたりの基礎知識を知らないままに就職活動に取り組んで失敗するパターンです。

実はこのパターンの学生は割と多く存在しますが、多くの学生は就職活動がうまくいかないときに、誰かに相談したり、自分で活動を振り返ったりすることで、何が問題なのかに気づいて成長していきます。このように、自分の活動を客観的に振り返ることができる人は問題なく就職できます。客観的に見ることができない学生は就職活動が長期化する傾向が見られます。

特徴2:誰にも相談しない

「自己流の判断」とも近い関係にありますが、誰にも相談せずに就職活動をしている学生もうまくいかないことが多いです。人に頼ることができるのは、一つの能力です。自分で気づかないことを他者から教えてもらうことは、実はとても意義あることです。大学にはキャリアセンターもありますし、部活やサークル、ゼミなどに属していれば、先輩に相談することもできるでしょう。

人に相談するということは、その過程で自分を知ることになります。例えば、私は何に向いているか?と相談しても、キャリアセンターでも、先輩でも友人でも、明確な答えはありません。相談するためには、ある程度自分で考えることが必要で、その過程や相手の反応で自己分析を深めていくことができます。他人に全く相談しない人は、自分自身のことを深めることができず、就職活動のプロセスから成長できないパターンに陥りがちです。

「オヤカク」って何のこと?

特徴3:親の過干渉

オヤカクとは「親確」のことで、自分の子どもの就活に干渉する親がいるために、内定を出す企業や就職エージェントが、学生の親に連絡を入れて入社の確認をとることを言います。入社式に親を呼ぶ会社も増えているなど、親を巻き込んだ就職活動が展開されています。

親世代が就職活動をしていた頃と産業構造や働き方は大きく変わっています。IT関連の求人は非常に多く、データサイエンティストなど特殊な技能は市場地価も高く、新卒給料は他より高いこともあります。親世代が就職するときには無かった職種です。いまだに金融やメーカーに務めておけば間違いないと思っている親世代も少なくないでしょう。地元志向や公務員信奉も一般的に強いと思います。

このような状況下で重要となるのは、「就職活動をする学生本人の意思」です。親の干渉が強い場合、学生本人の自己決定感(自分で主体的に決めたことをやっているという自覚)が低いケースが散見されます。親(他人)が決めたことは、面接でうまく話せないことが多く、就職できたとしても早期に退職することも考えられます。

もちろん親が子を心配するのは当たり前のことです。望ましいスタンスは、親は一歩引いて応援する姿勢を持つこと、子どもは主体的に活動し自分の意見を持つこと、そのスタンスで親子で意見交換できると就職活動はうまくいきます。

特徴4:他人に依存型/他責型

親だけではなく、他人に依存する学生はうまくいかないことが多いです。大学入学時に、親や先生に言われたから来たと思っている学生は、就職活動にも苦労することが多いです。

また、キャリアセンターに依存してしまうパターンもあります。キャリアセンターの就職支援サービスを勘違いして、一から十まで頼りにしたり、良い求人を紹介してくれるのを待つ受け身の姿勢になったりする学生がいます。このような学生は、うまくいかないときに企業側のせいにする傾向もみられます。

■「自分の気に入った企業にしか応募しません」は大丈夫?

特徴5:有名企業しか受けない

「自分の気に入った企業にしか応募しません」は大丈夫か?と聞かれると、大丈夫なこともありますが、安全のためには「適切な応募マネジメント」をしましょう。学生の中には、「三菱商事、電通、ソニー、ANAだけ受けます」というような「誰もが知っている企業だけ受ける」という学生や、「私は資生堂に行くんだ!」とその企業しか受けないというような活動をする人もいます。これは非常にリスクが高い極端な例ではありますが、この例に遠くない学生も就職活動初期にはそう少なくありません。

例に出した資生堂を見ても、倍率は100倍程度と言われていますし、就職実績のある大学を見ても名門と言われるような大学が名を連ねています。簡単に内定をもらえないことは明確です。

重要なのは第一希望群から第三希望群まで、自分の実力と内定難易度を想定して、応募する企業をマネジメントすることです。目指す業界、応募する企業の採用難易度、自分の応募数、妥協できる条件、活動量などを自分で勘案して、作戦を立てる必要があります。一般入試を経験しておらず、推薦で一校専願で来た学生はこのようなコントロールが苦手という声も聞きます。

特徴6:活動量が少ない

特徴5で述べた有名企業しか受けない学生は、就職活動初期にはそれなりに存在します。多くの学生は、選考に落ちることでこのままではマズイということに気づき、応募企業を見直したり、妥協したりすることで、収まるべき鞘(さや)に収まっていきます。

それがうまくいかずに、内定をもらえないままずるずる来てしまう学生の特徴の1つに活動量がそもそも少ないということがあげられます。活動量が少ないと、至らない点に気づいたり、失敗を挽回したりすることが出来ません。就職活動がうまくいかず、一時中断するのはいいですが、そのまま活動を再開できずにいると後で後悔することになります。

うまくいかないときに、一時退避することは大事です。少し休んで、自分と向かい合う気力を取り戻すことができれば、うまくいく可能性は上がります。1人で頑張ろうとせず、周りの力を借りることを考えましょう。それは社会人になってからも同じです。

「私はこれ以外の仕事はしたくない」は通用する?

特徴7:条件が多すぎる

「私はこれ以外の仕事はしたくない」は通用するか?と言われると、通用しません。データサイエンスやマーケティングなど、社会で通用する学問を大学で身につけた人は別ですが、多くの就活生は社会人としてすぐに通用する特殊な技能は持ち合わせていません。例えば企画職につきたい学生は多くいますが、企画をするための知識やスキルを持っていないのに、企画職につきたいと言っている学生がほとんどです。

また、応募する企業を絞るときに、土日休み、京都から出たくない、事務職、食品業界、有給休暇は自由に取れる…などと条件を重ねていくことによって応募できる求人が限られるパターンがあります。自分で可能性を狭めているとも言えます。求人は大都市に多いので地元に残ろうとすると競争が厳しいことも多いです。

このような学生に勧めているのは、「自分の希望する条件を洗い出す」のではなく、「自分がどうしても嫌な条件を洗い出すこと」です。嫌な条件を洗い出して、それ以外はOKとするのです。そうすることで可能性は大きく広がります。

まとめ

これまで、就職困難学生の特徴(無い内定になりやすい学生)について述べてきました。自分に該当する要素があれば、見直して、そうならないよう事前の準備をすることが重要です。キャリアセンターや先輩、場合によっては外部の就活塾や新卒エージェントを頼ることも一つの選択肢です。1人で抱え込まず、周りの力を借りながら、就職活動が充実したものになるように取り組みましょう。

スポンサーリンク