新卒向け就活が売り手市場と言われて久しい昨今ですが、学生に有利な状況はいつまで続くのでしょうか?

また、就活が優しいものになると捉えてしまいがちな、売り手市場という言葉ですが、内定率が飛躍的に上昇しているわけではありません。

就活をスムーズに切り抜けるために、そもそも売り手市場がいつまで続くのか、学生がハマりがちな落とし穴を解説していきます。

スポンサーリンク

そもそも新卒向け就活の売り手市場とは?いつまで続く?

そもそも新卒向け就活の売り手市場という言葉は、企業の求人数に対する就職希望学生数が少ない場合に用いられます。

平成31年2月時点の大卒の内定率は、91.1%と過去最高を記録しました。過去最低とされている平成23年大卒者がは77.4%で、実に20%以上の違いがあります。

内定率の高い時期ほど、就活生にとっては多くの企業をじっくり確認する余裕が生まれるとされ、売り手市場が続いている際の恩恵の一つです。

ただし、現在まで続いている新卒向け就活の売り手市場も、2020年に大きく風向きが変わるかもしれません。景気の不透明感が徐々に高まりつつあり、また東京オリンピックをフックとした外国人労働者の増加、2021年卒から廃止される就活ルールによって、就活という概念そのものが大きく変わる可能性があります

参考:
文部科学省ホームページ
厚生労働省ホームページ

要注意!新卒就活生がハマりがちな売り手市場の2つの落とし穴

ここからは、新卒の就活生がハマりがちな、売り手市場の落とし穴を解説していきます。

売り手市場と聞くと、就活が簡単になると誤解してしまいがちですが、就活に望む学生はむしろ気を引き締めておくべきです。

大手や人気企業は買い手市場を続けている

先ほどは卒業直前の2月の数値ですが、内定式を迎える大学4年生の10月時点でみても内定率は77%という高水準であり、4人に3人は卒業の半年前に内定をもらっていることになります。

ただし、企業が大卒・大学院卒をどのくらい必要としているかを表す求人倍率を見てみると、5000人以上の大企業が0.3倍程度、300人未満の中小企業が10倍程度とされています。

大手企業の場合は3人に1人を選ぶスタンスを継続しているのに対して、中小企業は1人の学生に10の内定を出すほど労働者を求めているのです。

中小企業は人材を確保するのに躍起になっている一方で、大手企業は3人に1人しか採用しないスタンスを貫いているわけです。

とにかく数をこなせば内定がもらえてしまう

とにかく数をこなしていれば内定がもらえてしまうということも、学生がハマりがちな落とし穴の一つです。

お金を稼ぐため、周りの友人が当たり前に行うためなど、就活をする理由はさまざまですが、本来は自分の才能を発揮できる企業を探すためにするのが就活です。

しかし、売り手市場では、特に中小企業が多くの学生を求めているため、企業と学生がお互いを理解しないままに内定に至ってしまうことも珍しくありません。

このように、売り手市場が必ずしも満足のいく就職に繋がるわけではないという点には注意が必要です。

新卒就活生が売り手市場を上手に生かす3つのテクニック

最後に売り手市場を上手に切り抜けるテクニックを紹介していきます。

これから就活に臨む学生は、企業の規模や知名度だけでなく、どのように企業に貢献できるか、また自分の将来を見据えてどうキャリアアップできるかを追求し続けることが重要です。

企業の行く先を自分なりに分析する、自己分析は売り手市場でも重要であると心得る、インターンなどを積極的に活用することで、満足度の高い内定を勝ち取れるでしょう。

企業の行く先を自分なりに分析する

売り手市場を上手に生かす1つ目のテクニックが、企業の行く先を自分なりに分析することです。

日本人の人口は着実に減少し、東京オリンピックなどの影響で外国人の割合が増加することは間違いないでしょう。

そして、今までにない変化を迎える日本で、ニーズを維持し続けられるかを分析するためには、大手企業だから、ベンチャー企業だからという既成概念をなくすことも重要です。是非興味のある業界や企業の未来を様々な観点で俯瞰して見つめてみてください。

自己分析は売り手市場でも変わらず重要

企業との相性を理解するために、売り手市場であっても変わらず重要なのが自己分析です。

エントリーシートや面接では、人事の目を引くような経験があると自己PRはしやすいですが、自分のことをしっかりと理解できていれば問題はありません。

仮に積極性が乏しいという弱点があっても、慎重に物事を分析するタイプと表現することで、企業に訴求できる個性になります。

インターンなどの機会を積極的に活用する

ここ数年で就活の新しいフェーズとなったのがインターンです。

インターンに取り組む姿勢によって内定が決まるとも言われていますが、学生が企業をチェックする貴重な機会でもあります。

そして、本当に魅力を感じられる企業かどうかを冷静に見極めることが、なにより重要です。

売り手市場であるがゆえに、たくさんの企業がインターン制度を設け、学生を招き入れています。是非積極的に参加し、業界のことや個々の企業、具体的な業務に触れて自分自身を見つめてみてください。

まとめ

1人の学生がいくつかの内定を獲得する売り手市場には、じっくりと企業を選べるという利点があります。

学生優位の背景ではありますが、大手企業は買い手市場であり、また内定を獲得できるがゆえにじっくりと自分と向き合わずに企業を選んでしまう落とし穴もあることは理解しておきましょう。

東京オリンピックや就活のルール改定によって、2020年を境に風向きが変わるとも言われています。

企業の行く先を考える、自己分析を行う、インターンなどの機会を積極的に活用するなど、能動的に就活と向き合った学生が、長い目でみて満足のいく内定を獲得できることでしょう。

スポンサーリンク