新卒の就職活動は学生優位の「売り手市場」が続いています。さらに有名大学であれば、普通に考えれば就職に困ることはなさそうなのに、就活塾を活用している有名大学の学生は多いです。費用がかかるのになぜ就活塾を活用しているのか?その理由を紐解いていきます。

なぜ有名大学の学生が就活塾を使うのか?!

【理由1】優秀な学生は新卒採用の市場環境を冷静にとらえている

企業の採用意欲が高く、ちょっと頑張れば内定をもらえる「売り手市場」だということは多くの学生がニュースや先輩からの情報で理解しているでしょう。確かに、選ばなければ就職できる時代です。「選ばなければ」です。

2020年卒の大卒求人倍率は1.83倍です(第36回 ワークス大卒求人倍率調査(2020年卒)2019年4月より)。就職をしたい学生数に対して、1.83倍の求人があるということを示しています。
しかし、企業規模によって求人倍率は全く異なります。従業員規模300人未満の求人が8.62倍に対して、従業員規模5000人以上の求人倍率は0.42倍です。今も昔もいわゆる大手企業に入るには、厳しい競争を勝ち抜かなくてはなりません。

企業種別によっても倍率が全く異なります。ここ3年で爆発的に求人が増えているのは流通業と建設業です。製造業、金融業、サービス・情報業は増えていません。(同調査より)流通業に行きたいと思う方はよいですが、そのような学生ばかりではないはずです。

【理由2】自分の可能性を最大限に広げたい学生が多い

就職活動がよく分からないので、いわゆるノウハウだけを得たいという学生は意外に多くなく、優秀な学生は自分の成長欲求を動機にしているケースが多いです。

これまで経験してきた大学までの「受験」と「就職活動」が根本的に異なるものだということをよく理解しているように感じます。受験で頑張った学生は、これまでの努力の体験があるからこそ、就職活動でも成功したいと感じています。

また、人気企業に入るには有名大学の学生間でも熾烈な競争になります。早稲田や慶應に入学したら安心だろうと考える人がいるかもしれません。しかしながら、早慶でも旧帝大クラスの学生と勝負になりますし、明治や立教の学生とも勝負になります。人気企業になると、大学名では採用しません。本当の自分の実力が求められます。有名大学に通っていても、競争に勝たないといけないことに気づいた学生は就活塾に通っています。

【理由3】就活塾に通うメリット、そこに気づいた

就活対策だけじゃない、予測不能な世の中におけるキャリア構築に寄り添う
就活塾は「内定を勝ち取る」という点だけにメリットがあるわけではありません。VUCA時代と言われる予測不能な世の中です。
VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、現代の経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現する言葉です。
もうすでに親世代が経験したような終身雇用が前提だった社会ではありません。どのようにキャリアを築いていくべきか、人生におけるキャリア戦略が重要になります。意識の高い学生は、就職後のキャリアも見据えて、社会のことを知ろうとしています。

就活塾の講師は、元々大手企業の人事だったり、人材サービス企業出身だったり、中には戦略コンサル出身の方もいらっしゃいます。経験豊富な講師陣の目から見た、リアルな社会の動きを知ることができるので、学生目線だけでは気づかないことも理解できるようになります。キャリアを判断するための多くの情報を得ることが可能です。

親の存在は後押しにはなっても、親とはキャリアに関する価値観が異なる場合も多いです。就活塾では客観的なアドバイスをもらい、人生のキャリアの指針とすることができます。

就活塾に通っている意識の高い学生に囲まれて成長できる
大学の中であなたの刺激になることはありますか?超えるのが大変なハードルはありますか?自分の通っている大学に物足りなさ、刺激のなさを感じている学生は少なくありません。しかし、一歩踏み出せるかどうかは人によって異なります。

就活塾に通う学生同士で情報交換をするだけで刺激になります。塾にもよりますが、学生同士で情報交換や交流が活発なところがあります。普段大学やサークルの友達同士で就活の情報交換はしにくいケースもあるでしょう。特に早期に就活を始める場合に、「就活ガチ勢」と見られるのを嫌がる学生は多いようです。就活塾に通っている学生は、就活についての価値観が近かったり、同じ温度感を持っていますので、有意義な関係を築くことができるでしょう

個別カスタマイズの対策とネットでは得られないリアルな情報

キャリアセンターで個別相談はできますが、個別の企業の対策は難しいです。「メガバンクの○○は毎年このようなエントリーシートが出される。パスした学生のESはこういうので、ダメだったESにはこういう傾向がある」というようなアドバイスは、大学のキャリアセンターではできません。

就活塾には、最先端の情報が集まっています。今年の商社の採用スケジュールが早まっている、あの企業は夏インターンシップを強化した、面接でこんな質問が出た、などリアルで具体的な情報をもとに、学生の志望する業界・企業に合わせた個別の指導をしてくれます

自己分析、 エントリーシートの書き方、面接対策、企業研究など、やるべきことは多くあります。自分流のやり方でいいのかどうか不安になる人も多いでしょう。就活塾のいいところは、リアルな情報をもとにそれぞれの学生にあわせた戦略を練ってくれるところです。

また、 採用に深く関わっている講師が多いので、採用の裏側を知ることができます。「一枚のESを見る時間はどれくらいか?」「インターンシップで採用予定人数の何割くらいを合格しているのか?」「選考をしているのは社員ではない」など、インターネットや大学のガイダンスだけでは知りえないような情報を知ることが出来ます。大学のガイダンスで登壇している外部講師も、「ガイダンスで話せること」と「就活塾だから話せること」は違います。

自分に合った就活塾を見つけるポイント

一口に就活塾と言っても、様々なタイプの塾があります。就職活動に正解がないように、学生それぞれの就職活動も異なりますので、どの就活塾が良いとは一概に言えません。自分で一通り特徴を確認してみることをお勧めします。就活塾NAVIにも多くの塾が掲載されています。

個別指導が丁寧なところ、通信に力を入れていて遠方でも利用できるところ、就活のテクニカルなことに力を入れているところ、キャリアプランを考えてくれるところ…

それぞれの就活塾には特徴があります。まずはインターネットで情報を収集したうえで、自分の目で確かめてみることをお勧めします。各塾説明会など随時開催しています。複数を比較してみることをお勧めします。

お試しの無料セミナーがあるか、どのようなカリキュラムなのか、講座の予約を取りやすいか、個別指導はどれくらい受けられるのか、どのような講師陣なのか、内定実績はどうか、どのような学生が多いのか… などチェックする観点は複数あります。

学生が完全受け身であるとサポートしようがない
塾がやってくれる、アドバイスに従っていればいい、というスタンスだと塾側も困ってしまいます。就活をするのは自分です。人生に責任を持っているのは自分です。就活塾はサポートしてくれるだけですので、主体的に取り組まれることをお勧めします。
冒頭にお伝えしたように、「選ばなければ」就職できる環境にあります。とにかく内定を得られればいいや、というスタンスだと成長できません。自分が成長することで、納得できる内定を得られることを目指してほしいです。就活は人生のほんの一時点であって、就職してからが人生長いわけですから、就活生という身分を存分に活かして欲しいと思います

残念ながらいい就活塾ばかりではない
学生の不安につけこんで、高額な料金を請求する悪質な塾もあります。悪質な就活塾は、路上や就職説明会の会場の外などで声をかけ、その後事務所に誘って強い口調で契約を迫ったり、アンケートへの協力を装って、後日無料ガイダンスに呼び、会場で無理やり契約させられることもあるようです。

就活塾は名の知れた大手企業がやっているわけではないので、見分けるのが難しい側面もあります。路上で誘われても安易についていかず、事前の情報収集を徹底することをお勧めします。

最後に
自分のキャリアや就活をどのようにしていきたいかを考えることが、満足のいく就職活動を行うための最初の一歩です。ですが、初めてのことも多く、戸惑いもあることでしょう。
とはいえ長いようであっという間の就活期間です。年度ごとに一定期間で企業の採用活動は動くので、あれこれ考えているうちに募集が締め切られ、機会を逃すことがあります

就活塾では、様々な情報や経験をもとに、「就活のプロ」があなたをサポートしてくれます。就活は後々の人生にも関わってきます。是非当サイトの情報を見たり、説明会に参加するなどして、自分に合った塾を探してみてください。

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