就職活動において、「長所」とあわせて聞かれることの多い「短所」。自己PRや自己紹介の後に、「あなたの短所って何だろう?」、「あなたの弱みってどんなことが挙げられますか?」といった質問で表現されますが、この質問にも正確に答えられなければ、面接を突破することは出来ないでしょう。というのも、「短所」は「長所」と対になってあなた自身の性質や適性を確かめる要素であるからです。今回はそんな「短所」をどうやってまとめるか、紹介します。

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就活における「短所」の定義とその意義

就活における「短所」の定義とは、「長所の裏返しとしてあなたが抱えている課題、解決したいと考えている特徴」になります。あなた自身を客観的に分析した際に、どんな点を改善すれば今の自分よりも更により良くなれるか、どう考えているのか、ということです。面接における採用担当者の視点としては、あなたに「短所は?」の質問を投げかけることで、どれだけあなたがあなた自身を分析できているか判断します。というのも、自分を客観視出来なければ、入社後に業務上の困難に直面したときに、自分と向き合えず、結果の振り返りや改善が出来なくなってしまうからです。

 就活における「短所」の例

では、具体的にどんな表現の「短所」が分かりやすいのか、良い例とNG例を比較しながら見ていきましょう。

分かりやすい「短所」のポイントとその例

採用担当者に伝わる「短所」は次の2点を特徴として持っています。

(1)長所とつながっており、納得感がある。

(2)具体的な事例と共に表現されている。

(3)やや長くなっても構わないので、100文字前後でまとめる(設問の文字数に応じて調整は必要。)

これらの点がどう表現されているか、具体的な例を見ながら、見てみましょう(赤字がポイントです。)

【分かりやすい短所の例】
(1)私の短所は人に先んじようとするあまり、同期や友人のアドバイスを聞かずに行動してしまう点です。例としては、高校時代に所属していた野球部の練習メニューを相談もせず独断で変えてチームメイトと衝突した経験です。

(2)私には、チームの調和を重んじることを優先して自己表現を遠慮する欠点があります。部活の方針会議でも、議論が先に進むことを優先するあまり、調整役に徹してしまい、自分の意見を表現しないで後悔することがありました。
(3)私の欠点は事実に基づいた自分の判断が確実に正しいと思い込んでしまう傾向に陥りやすい点にあります。具体的には、ゼミのグループ研究選定の際に、事実ベースでの研究を強調し過ぎて、アイディアベースの意見と激しく対立してしまった経験があります。

これら3つの例に共通しているのは、「大事にしている考えや長所の裏返しとしての短所である」ということです。というのも、人は長所だけ含んだ存在というわけではなく、長所が過剰に表現されてしまった反動が長所として現れるはずだからです。

(1)では、「人に先んじようとする」という部分が長所を触れる形式となっており、そこから続いてあまり意見を聞かないで独断専行してしまう傾向があるとつながっています。続けて具体例が明示されているので、採用担当者としては、「とにかく行動先行で逆に短所も生んでしまっているのか。」とイメージしやすくなります。(2)でも同様に、調和を重んじるあまり自分の意見を遠慮してしまっている姿を描写出来ています。(3)では、事実ベースの思考を重んじるあまり、アイディアベースの考え方と対立してしまったという情景がイメージ出来ます。

採用担当者に流されてしまう「短所」のNG例

続いて、採用担当者に流されてしまう短所の特徴を2点に分けて紹介します。

(1)抽象度が高すぎて、何を言いたいのか分からない。

(2)改善しようもない性質を書いてしまっている。

具体的な例も見てみましょう(赤字がポイントです。)

【流されてしまう短所の例】
(1)私の短所は中々人の意見を受け入れない点にあり、どうあっても自分の主張を押し通してしまいがちな点にあります。

(2)私には、語学の才能がないようで高校時代からどうしても苦手科目であった英語を克服することが出来ませんでした。
(3)私の欠点は自分には欠点がないと感じてしまう自信過剰な点にあると考えており、この自信過剰な点を克服することから始めていきたいと思っております。

これらのNG短所例に共通している点は「読んでいても疑問ばかり浮かんできて、イメージが出来ない。」ということに尽きます。

(1)は主張を押し通す人ということは分かりますが、意見を受け入れないでどうなってしまったのか例がないのでイメージが出来ません。(2)でも、一見具体例があるように見えますが、自分で英語や語学がもう出来ないと諦めてしまっており、採用担当者としても、「そうか、改善出来ないと決めつけてしまっているのか。」とマイナスイメージを抱いたまま、不採用と判断してしまうでしょう。(3)は短所を述べよと言っているのに、「短所はない。」と回答してしまっており、質問に回答出来ていない時点でNGかつ、どう自身過剰なのかも解説がないため、採用担当者にイメージが湧きません。

就活の自己PR/自己分析では「短所」をどうやってまとめる?

分かりやすい例とNG例を比べると、「採用担当者にとって分かりやすくイメージ出来るか?」という点が違いとなっております。その違いを出すための、具体的な短所のまとめ方を紹介します。

自分のエピソードをまとめて長所を抽出する(自己PR/自己分析でのまとめ方その1)

ここは「就活における長所のまとめ方【例文あり】」と同じです。まずは、この過程で「今までの経験で培ってきた、自分にしか発揮できない強み」を導き出しましょう。

自分の長所が発揮されなかった・過剰に表現されて裏目に出てしまった場合を書き出す(自己PR/自己分析でのまとめ方その2)

そして、長所が出てきたら、もう一度自分の経験を振り返って、長所が発揮されなかったケース、過剰に表現されていまい裏目に出て思った通りの結果が出なかった体験を思い返してみましょう。振り返る中で、以下の点に気を付けてみましょう。

【振り返りの際に考慮する点】
(1)自分の思った通りの結果が出なかった時、何を考えていたか思い返す。
(2)思い描いていた結果と違う結果が出た場合、どれが理由なのかを考えてみる。
(3)経験の中で何が分岐点になって、結果を変えてしまったのか思い出す。

「なぜ」を繰り返して自分の短所を特定する(自己PR/自己分析でのまとめ方その3)

最後に、経験を振り返った中で出てきた考えや判断に対して、「なぜ」を繰り返してみましょう。

【なぜ?の投げかけ方】
なぜ判断を変えてしまったのか?
なぜ負けたと思うか?
なぜ逃げてしまったのか?
なぜ衝突してしまったと思うか?
結果が出なかった理由はなぜか?
なぜ最初の想定と違ったのか?
なぜ挑戦しなかったのか?
後悔する理由は何か?

これらの問答を繰り返して、「長所の裏返しとしての短所」がまとまります。

就活での「短所」の活用方法

ここまで、就活での短所のまとめ方を紹介してきましたが、重要なのは自己認知が出来、自分を客観的に表現出来るかどうかなのです。心配性、頑固、せっかち、慎重、神経質、マイペース・・etc   長所ばかりでなく短所もあなたの一部であり、あなたを形作る一面を担っております。就活という機会を活かして自分を見つめなおせば、必ずや就活であなたが求めるキャリアを選択することが出来るでしょう。

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