- 2018-8-1
- 2022-11-28
- 就活塾NAVIコラム
- 就活準備, 就活心構え
就活生の皆さんは、「秋採用」「冬採用」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
就活のやり方の多様化や「売り手市場」化により、どんどん広がりを増している「秋採用」「冬採用」とは何なのか、6月までの就活との違いは何か、ご紹介します。
目次
秋採用・冬採用とは
秋採用・冬採用とは、一般的な就職採用活動のピークである6月以降の採用活動のことを指します。
諸説ありますが、秋採用は7月から内定式前の9月末までの採用活動のこと、冬採用は10月1日から翌年3月31日までの採用活動のことを指す場合が多いです。
秋採用・冬採用をする理由
企業が秋採用・冬採用を行うのには、「夏までの採用で欲しい人材を必要数得られなかったから」「予算が余っているから」という二つの大きな理由があります。
「採用予定人数に達していないから」ということについては、近年就活生が沢山の企業を受け、複数内定を獲得することが当たり前になったために、企業が十分な数の学生を確保するのが難しくなってきている状況が背景となっています。複数内定を得た学生に10月以降内定辞退をされることが中小、大手を問わず多発しています。これが、秋冬採用でも案外大手企業の求人がある理由になります。
企業が秋冬採用をする理由として、「予算が余っているから」という場合もあります。企業は通常、前年度の予算に基づき運営されています。しかし、予算よりも大幅に支出が少なく利益が多く出た場合、節税対策上支出を増やさなくてはなりません。もちろん多くの中小企業では利益が多いに越したことはないのですが、その大きな利益増(収入)と課税率(支出)を天秤にかけると、秋冬採用で新卒を採用する予算使用法の方が得になる場合があるのです。
秋採用・冬採用で求められる人材
「採用予定人数に達していないから」にしても「予算が余っているから」にしても、秋冬採用で求められている人材は、6月までの就活で求められているものと大きな違いはありません。しかし、一つ言えるのは、6月までの就活よりも保守的な人材が採用されやすい傾向があるということです。6月までの就活では、一度に採用する人数が多いために、数人は個性的な人材を採って、内定者の個性を豊かにしたいという考えが強いです。しかし秋冬採用においては、基本的に採用するには少人数となるため、冒険をするよりも保守的で確実な人材が採られやすいです。自分がいささか個性的であるという自覚を持つ人は、この企業側の思考を考慮に入れ、自分の見せ方を考える必要があります。
秋採用・冬採用と6月までの就活との違い
秋採用・冬採用と6月までの就活の違いは、「募集人数が少ない」ことと「応募者の背景が多種多様」であることです。
「募集人数が少ない」について、夏までの採用とは違い、一般的に秋冬採用の採用人数はそれほど多くありません。一部の銀行や証券の二桁採用以外は、一社が募集する人数に限りがあります。しかし、ここで覚えておいてほしいのは、募集人数は少なくても秋冬採用を行う会社数は意外に多いのです。
それに伴い、面接も大規模なグループ面接は少なくなり、多くても三~五人程度がほとんどになります。これは、一度に大人数にて面接を行う形式が得意ではない方にオススメできます。
面接で失敗しないコツが気になる人は、以下の記事でご確認ください。
応募者の背景が多種多様であることも、秋採用・冬採用の特色です。
夏までの就職活動で内定をもらえなかった・内定先に納得できない・留学先から帰国したばかりで(公務員試験を受けていて)就職活動はこれが初めて、等が主な応募者です。
よって、これから就職活動を始める人たちは、圧倒的に自己分析や企業研究不足である自覚を持ち邁進することが必要ですし、これまでに就職活動をしてきた人たちは、なぜ希望する企業とご縁がなかったのかという理由に向き合う必要があります。
どのような理由で秋冬採用にのぞむ場合でも、「新卒で入りたいから絶対にあきらめない!」という姿勢をもつことが、まず大切です。その強い想いが、これまでの就職活動や自分自信を見直すことにもつながるからです。
就活塾の視点:秋採用・冬採用の対策
①とにかく数を受ける
先ほど述べたとおり、秋採用・冬採用を行う企業の数は多いですが、一社一社の採用人数は少ないことが多いです。また、内定辞退した人の欠員補充である場合も多々ありますので、応募者の出来不出来ではなく、内定辞退者と応募者が(能力や資格の点で)似ているか否かで合否が決まったりすることもあります。よって、秋冬採用では、少ない数の企業を受けるのではなく、たくさんの企業に応募して、とにかく母数を増やすことが必要です。
そのためには、ナビサイトで求人を探すことに加えて、大学の求人票を見てみる、逆オファーサイトに登録する、等の様々な方法で企業にアプローチしてみましょう。
大学の求人票は、その大学の学生が欲しいと企業がわざわざ大学に連絡してきたものが載っているわけですから、その大学に所属する学生は必然的に採用される確率が高くなります。
ちなみに、「秋冬採用ナビ」は日本一遅くオープンする就活ナビサイトとして、秋冬採用している企業だけを掲載しています。それに加えて、登録すると使えるようになるエージェントが、サイトには載っていない非公開求人を紹介してくれるサービスもあります。
「秋冬採用ナビ」
②「なぜ今就活しているのか」理由をしっかり言えるようにする
秋冬採用で就活しているということは、言ってしまえば、一般的な就活生とは違った時期に就活しているということです。どうしてこの時期に就活しているのか、という疑問は、当然企業の採用担当者も持つこととなります。多くの場合、エントリーシートや面接でこの質問はされることになるので、しっかりとその理由を答えられるようにしなければなりません。
留学をしていた、公務員試験を受けていた、一度承諾した内定に満足できなかった等の単純な理由があればそれを言えば問題ありませんが、就活解禁から今まで就活していたが未だ内定を貰っていない、というような場合は注意しなければなりません。このような場合は、言い訳や嘘を言ったりせずに正直に理由を言うようにしましょう。高望みしすぎた、準備を怠った等自分に非がある理由だったとしても、それを正直に認めて、反省と改善策を言うことができれば、「自分を客観的に見れている」ということで企業は評価してくれます。自分の失敗を口に出すのは勇気のいることかもしれませんが、結果的にはそれがいい方向に行くと信じてやってみるといいでしょう。
また、内定について不安がある人は「就活塾」を利用しましょう。「就活塾」では実績のある講師陣が内定獲得までしっかり伴走してくれます。「就活塾」について気になる方は下記の記事もご覧ください。
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